[UPDATE1]KindleのBluetooth内蔵 バッテリー/セキュリティ検証

KindleにBluetooth経由でシリアル接続した際の課題は3つあった。うち一つはBluetoothモジュール内蔵化で既に完了(Kindle2にシリアル接続用Bluetoothを内蔵した【動画あり】)しているので、あと2つについて検証したのでその備忘録。

バッテリー駆動時間の検証
バッテリー駆動時間はBluetoothなしのおよそ3分の1程度。BTモジュールはKindleのウェイクアップ・スイッチと連動しないので、常に給電している状態となり、Kindle本体の電源をOFFにしても母艦との接続を切ってもLEDランプは点滅・点灯し続ける。これを考えれば5日というのは十分な駆動時間を保っていると言える。

Kindle+BTBatteryBar

バッテリー残量はgasgauge-infoコマンドを使用して、Bluetooth給電状態のKindleとノーマルKindle(ハックはしているのでノーマルではないのかも)のそれぞれで一定時間経過後の残量を複数回取得し、平均値から時間あたりの消費量を計算し100%消費する目安の日数を算出した。実際には残量3%以下でCritical Battery状態に入るので利用可能なのは97%分となる。

セキュリティについて
Bluetooth接続はワイヤレスの快適性を享受できる一方でセキュリティ上の課題もある(USBシリアル変換モジュールであればそのようなことはまず心配ない)。今回購入したBTモジュールは母艦との接続時以外は常にペアリングモードに入っており、大げさではなく10m以内で遮蔽物がなければ簡単にペアリングできてしまう。最悪の事態を避けるためにとりあえずログインパスワードを変更しておく方法が有効と思われる。

# mntroot rw
# passwd

ただし、シリアル接続終了時には必ずログアウトしておかなければ意味がない。そのままだとKindle側でリブートがかかるまでログイン状態が継続されているから。

その他
リブートするとBluetooth接続が途切れる。USBシリアル変換モジュールで接続していれば起動状態のログをとることができたが、Bluetooth接続ではムリなのかも。推測だがリブートして再起動するときにBTへの給電が瞬断されるのかもしれない。

[Updated on April 11, 2010]
Kindleのリブート実行時、全プロセス終了させる最後に電源OFFにしている。端子パッドから直接Bluetoothモジュールに給電させているため、一旦母艦との接続が切れてしまい再接続させるまでの操作が停止してしまうようだ。