Kindle Paperwhite 3Gの大きな魅力のひとつは、月額費用やキャリア契約は不要で3G接続サービスが利用できることです。キャリアネットワークはドコモから提供される、データ容量の大きいコンテンツはダウンロードできない等など、モバイルデータ通信にまつわることについて検証しました。結果として驚いたのは、たまたまかもしれませんが、3G経由で50MB超のコンテンツをダウンロードすることが可能だったことです。
キャリアはドコモ
Kindle Paperwhite 3Gはドコモがキャリアサービスを提供しています。なお、米版Kindle Paperwhiteと違って国際ローミングはできない仕様です(公式ホームページ)。
キャリアはドコモ以外掴まないのか?
Kindle Paperwhiteの隠しコマンド(https://daisukeblog.com/?p=1924)を実行すると、SoftBankの電波も掴んでいるようなので選択します。
次にFieldTestを起動して確認します。下線の通り、44020はSoftBankですが、Service StatusはLimited/No Serviceとなっており、データ通信出来ない状態です。
米国版Kindle PaperwhiteはAT&Tの国際ローミングを利用できるので日本ですとWCDMAで対応バンドに含まれるドコモとSoftBankの最適な電波を選んでデータ通信が可能です。
クラウドに保存した自分のファイルはダウンロードできるのか?
パーソナル・ドキュメントサービスを使ってクラウドに格納したファイルを3G回線でダウンロードできました。ただし、Kindle PaperwhiteからダウンロードしようとするとWIFI接続を求められるため、Amazaon.co.jpのMy Kindleにあるパーソナル・ドキュメントから自分のKindle Paperwhiteを指定して配信するようにします。こうするとWIFI環境になくても受信することができます。
なお、確認したのはパワーポイント20枚程度のPDFのため、データ容量が大きいファイルは別途検証後に更新します。
容量の大きい購入済みのコンテンツのダウンロードは可能か?
3G接続の状態から購入済みのコミック『テルマエ・ロマエⅢ:3』(56MB)はクラウドからダウンロード可能でした。
Kindleストアからデータ容量の大きいコンテンツの購入・ダウンロードは可能か?
3G接続の状態からKindleストアにアクセスし購入できます。注意書きには「この商品はファイルサイズが大きいため、長いダウンロード時間を要することにご注意ください」と表示されますがダウンロードは開始されました。
Kindleストアから『日本の歴史1 日本のあけぼの原始時代』(66MB)は無事購入・ダウンロードできました。約4〜5分でしたのでHSDPAで通信しているように思います。このようなデータ容量の大きいコンテンツは3G経由で購入できないとされていたはずです。
ブラウザ(体験版)は使用できるのか?
3G接続でブラウザを利用すると「Wi-Fi接続が必要です」となって利用することができません。
3G回線経由の場合のデータ容量制限
公式ホームページによれば、以下のとおり記載があるためコミック系のデータ容量の大きいコンテンツはダウンロードできないと思っていましたが、実際は違っていました。具体的にどの程度のファイルだとダウンロードできないのかは不明です。
実は、ここが3Gタイプの大きなポイントと考えている方も多いようですからAmazon.co.jpにはハッキリして欲しいです。Webブラウジングが出来ないのは止むを得ないとして、クラウドからのダウンロードやKindleストアで購入できたり、そうでないコンテンツがあるとなると、ユーザーは不安定な状態を強いられ、WIFI版より5,000円も高い金額を出してまで3Gタイプを買うメリットが感じられなくなります(通信料はAmazonが負担するのであまり使って欲しくない、とか?)。
この点はAmazonカスタマーサービスに問い合わせ、回答がいただければ更新したいと思います。