スマートリモコン『Nature Remo』のセンサーが計測する温度/湿度/照度をiOSのウィジェットからサクッと通知させる方法(iOS版)

Nature Remo

Nature Remoは、赤外線リモコンであればあらゆる家電をコントロールできる学習型のスマートリモコンです。リモコンの他にも各種センサーが内蔵されており、温度、湿度、照度を計測することが可能です。これをiPhoneやiPadのウィジェトから通知させる方法になります。

このデバイスは、温度、湿度、照度の各種センサーがフル装備されたRemo(写真1枚目)と、温度センサーのみの廉価版となるRemo-mini(写真2枚目)があります。

Nature Remo on Workflow widget

Nature Remo on Workflow widget

すでにNature Remoの凄さを理解されている方は何を今更ということですが、スマートリモコンとして機能はこちらの記事が参考になると思います。

週間アスキー:エアコン操作という当たり前なくしたNature Remoが超便利
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/410/410873/

このNature RemoのAPIが公開されたことでさらに凄さを味わうことになりました。

つまり何ができるの?

Nature Remoのアプリの設定画面からデバイスを選択すると以下のようにセンサーが計測した値が表示されています。温度や湿度がわかるのは便利だけど開くのはちょっと面倒ですね。

Nature Remo on Workflow widget

これをiPhoneやiPadのウィジェットからサクッと通知させます。下のスクリーンショットでいえば、ウィジェットの「Nature Remo センサー」をタップします。

Nature Remo Sensor Widget

すると以下のように通知センターにNature Remo(写真1枚目)やRemo-mini(写真2枚目)が計測した値を通知させることができます。

Nature Remo Sensor Widget

Nature Remo Sensor Widget

これを実現させるための方法は以下の通りになります。

Nature Remoのアクセストークンをゲットします

Nature Remoを使うためにはアカウントを登録する必要がありますので、そのアカウントを使ってデバイスにアクセスするためのトークンを取得します。以下のサイトにアクセスします。

https://home.nature.global

お使いのアカウントでログインします。

Nature Remo

Nature Remo

ログインするとアクセストークンを取得する画面が出てきます。

Nature Remo

「Generate access token」から取得し、メモ帳やEvernoteなどに転記しておきます。再取得はできないので失くした場合は新たにアクセストークンを発行します。

Nature Remo

アクセストークンは絶対に人に見せないでください。失くした場合はデバイスがハッキングされる可能性がありますので「Revoke」で削除しておきましょう。

Workflowアプリをインストールし専用レシピを取得

自動化アプリの『Workflow』をインストールします。複数の作業をあらかじめプログラムしておくことでワンタップでその操作を繰り返すことができる超便利なアプリです。

Workflow
カテゴリ: 仕事効率化
販売元: DeskConnect, Inc.(サイズ: 113.0MB)
全てのバージョンの評価: 4.5(523件の評価)

アプリをインストールしたらNature Remoのセンサーの値を取得して通知するためのレシピを取得します。以下のリンクをタップします。

Worflow専用『Nature Remo センサー』レシピ
https://workflow.is/workflows/04beb0fe6ed74e2282663ee2e071e51c

レシピを取り込むとWorkflowアプリが自動的に起動して以下の画面になります。HeaderにあるAuthorizationの右側に「Bearer your_access_token」とあるyour_access_tokenの部分を、先ほどhttps://home.nature.globalで取得したアクセストークンに入れ替えます。右上のDoneボタンをタップしてレシピの設定は完了。

Nature Remo Sensor Widget

Workflowのウィジェットを表示するように設定すると、上記のスクショのとおり「Nature Remo センサー」ボタンが表示されます。あとは実行すると上記のようにNature Remo(またはRemo-mini)から取得されたセンサー計測値が通知されます。

このレシピはNature RemoのAPIを叩き、JSON形式で取得した値からセンサー計測値を抜き出し表示させる、というシンプルな内容です。

2台以上のデバイスを登録している場合

Nature Remoを複数、例えば2台設置している場合は、上記のレシピを開いた画面で「Get Item from List」にある「Item At Index」の数字を変えることで選択できます。

2台同時に取得することはできませんが、レシピを複製して「Item At Index」を変え、例えばレシピ名を設置している部屋名称にすると識別できて良さそうです。

なお、Nature Remo-miniは温度センサーしかありませんので、通知するときには温度のみとなり、Nature Remoに登録したデバイス名(部屋名など)の右側にモデルも表示されます。

Nature Remoの各種センサー(公式サポートに確認)

APIで取得するセンサーの値は、一定間隔で計測し、前回値と一定以上の差が出た場合に最新値として更新されるので長時間に渡り実測値と大きく乖離することはなさそうです。また、残念ながら任意のタイミングでの計測やインターバルの設定はできないとのこと。

Nature Remoとスマートスピーカー

Nature RemoはGoogleアシスタントやAmazon Alexaとの連動によるスマートスピーカーからの家電操作ももちろん可能です。APIが公開されて実用性だけでなく、さらに遊び心をくすぐってくれるデバイスになりました。スマートリモコン系としては断然オススメです。