iWork’09のアップデートでePubが書き出せるようになった

Appleのオフィス系統合ソフトであるiWork’09のアップデートがあり、文書作成ソフトのPagesからカンタンにePubファイルをエクスポートできるようになったので試してみました。作成は非常に簡単で、あとは母艦のiTunesを経由してiPhoneやiPadへ転送し、iBooksアプリで読むことが出来ました。

参考記事
マイコミジャーナル:アップル、「iWork」最新アップデータでPagesによるePub書き出しが可能に
Apple:Pages で ePub ファイルを作成する方法

Pagesを起動して適当にドキュメントを作成、または既存ファイルを開きます。とりあえず自分のブログのエントリをコピペしてみました。メニューのファイル>書き出すで、ファイル形式をePubを選択します。

pages-epub-exprt.png

「次へ」をクリックすると、いろいろと制限があるようでいろいろとウォーニングがでます。画像の貼りつけ方や書式によっては反映されません。たとえば、文字列や画像をセンタリングしたものが反映されていませんでしたし、画像の配置方法がフローティングではePubeに書き出したときに画像自体がありませんでした。とりあえず試しにやってみただけなので構わず「次へ」をクリックすると先に進むことができます。

pages-warning1.png

pages-warning.png

ちなみに、書き出す際に「最初のページを表紙イメージとして使」(”う”が見切れているのがきになりますが)にチェックを付けると最初のページを表紙として保存することが可能で、iTunesやiBooksの本棚で確認する際の表紙に反映させることができることを確認しました。

ibooks-epub-original.png

PDFファイルとは異なり、自作ドキュメント中の単語を選択して辞書をルックアップしたり、ハイライト、メモを付けることができますし、フォントを変更することも可能です。目次機能も使うことができるようになります。さすがに電子教科書に使うという議論が巻き起こるだけあってePubには動画も組み込むことが出来ました。

ちょっと気になったコト
ePub形式ファイルは拡張子をzipにして解凍すると展開して中身のファイルが確認できるのですが、Pagesから書き出したePubはそのままでは母艦側では展開できませんでした。iPad/iPhoneに転送したあとは/var/mobile/Media/Booksディレクトリを確認することは可能です。これは普通のePubファイルとは異なるのかもしれませんが、iPhone/iPad以外のePubリーダーがないので確認はできていません。

動作環境
MacBook
iWoks ’09
iBooks for iPad/iPhone