新型iPod nanoで置き時計をつくる(iClock)

先日発売された新型iPod nano第6世代(iPod nano 第6世代を買ってきた)の写真アプリのスライドショー機能を使って置き時計(iClock)を作ってみました。標準の時計アプリは15秒経過するとバックライトがオフになり、1分経過すると完全に画面ロックしてしまいますので置き時計としては使えません。そこで写真アプリを使いました。スライドショーの再生中はバックライトの明るさがそのまま維持されますし、また自動的に次の画像に切り替わる間隔も指定することができます。


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スライドショーを利用するということは1枚づつ画像を切り替えることになりますので、時刻表示用の画像を自作しなければなりません。Photoshop Elements等の画像ソフトでひたすら1枚づつ作ります。自動で作成してくれるアプリがあればどんなにラクなことでしょう。

設定アプリから”写真”のスライドショーに必要な設定を行ないます。

次のスライド
2秒、3秒、5秒、10秒、20秒から選択します。
秒数が多いほど切り替わるスライドを多くすることが可能ですが、それだけの時刻を表示する画像を準備しなければなりません。仮に1時間に表示させる場合、次の枚数が必要になります。30秒や1分間隔がないのが残念です。
2秒:1,800枚
3秒:1,200枚
5秒:720枚
10秒:360枚
20秒:180枚

リピート・写真をシャッフル
使用しませんのでオフにします。オンにしてしまうと用意した時刻表示の画像がランダムになったり、1時間経過しても同じ時間を表示することになってしまいます。

トランジション
ディゾルブ、Ken Burns、反転、プッシュ、折り紙から選びます。動画では「折り紙」を選んでいます。

画像の準備
好きな画像を必要な枚数用意します。画像サイズはiPod nanoの技術仕様から240×240ピクセルと確認できますので、画像編集ソフト等で調整します。あとは1枚づつ時間を秒単位で書き込んで保存します。「次のスライド」で10秒間隔に設定した場合は、22:34:00 → 22:34:10 → 22:34:20 … のように10秒間隔の画像を用意します。

iTunesからiPod nanoに同期する前に、アルバム機能を利用して時間帯ごとのアルバムを作り、その時間帯の画像を格納しておきます。そうすることで使用する際に、実際の時間(開始時刻)とあわせた画像を探しやすくなります。

置き時計(iClock)として使う
iPod nanoはそのままでもテーブルなどに置くことが可能です(上の写真)が、Dockを利用したほうが安定します。またDockを利用すると充電とLine Out端子を利用して音楽を流すことも可能になります。


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使用する場合は、写真アプリを起動し、現在時刻にあわせたアルバムを選択します。22時34分であればまず、「22時」のアルバムを選択して、34分台の画像を探して選択し、再生ボタンでスライドショーを開始します。



アップルのスペシャルイベントでは、Steve Jobs氏がリストバンドを付けて腕時計として使う方法を示唆したようです。おもしろいアイディアではありますがこれを腕時計として身につけて人前にでるのはなかなか勇気が必要だと思いますし、バックライトが消えてしまうため時刻を確認するときには電源ボタンを押さなければならずちょっと面倒です。

置き時計(iClock)としてであれば、仕事中や休憩中などサッと取り出してパソコンの脇やテーブルの上に置いておくことができますし、キッチンでは冷蔵庫にマグネットで固定したり、日常生活のちょっとしたアクセントとして活躍しそうです。しかし、時刻表示の画像を全て準備するのはなかなか大変ですから、わたしは地道に画像を用意するよりも、OSアップデートで標準アプリで実装されるの祈ることになると思います。