App Storeのカスタマーレビューのコメントシステムについて、昨日より、ExciteとJustSytemが共同してアップル社に対する開発サイドからの要望が話題になっています。ツイッター上で @fladdict さんのブログ「App Storeの「カスタマーレビュー」機能、連名で改善要望を出しませんか?」にたどり着き、iOSアプリ開発者へ共同要望を呼び掛けていることを知りました。
AppStoreの機能改善の要望について – http://www.justsystems.com/jp/tech/appstore/
以前からApp Storeの残念レビューコメントが多いことは認識していましたが、まさにこの瞬間に残念なレビューを目撃したことから、開発者ではありませんがユーザーの立場として思うところを書いてみたいと思います。
まず、その残念なレビューコメントです。このアプリはi文庫Sです。青空文庫やPDFの多機能リーダーで、既存のiPhoneアプリ”i文庫”の発展系を目指し、新OS/デバイスに最適化された次世代i文庫として2月26日リリース(セール期間115円。3月6日以降450円)されたばかりのアプリです。
わたしはPDF閲覧用としてiPadアプリのi文庫HDを使うことが多いのですが、i文庫はi文庫HDに比べると機能が物足りないと思っていました。それがi文庫Sとして別アプリになるもののメジャーアップデートされることを知り、リリース直後に購入しました。事前に次のような記事を読んでいたためかもしれませんが非常に楽しみにしていたせいもあり、上記のようなレビューコメントがついたことに非常に残念でなりません。
NagisaWorks – 新しいブックリーダー「i文庫S」をリリースします
http://blog.nagisaworks.com/archives/972
2008年12月にiPhoneアプリ”i文庫”をリリースしてから2年間が経過し、アップデートを繰り返し(約20回だそうです!)たものの、OS/ハードの進化の一方で初期のコンセプトの延長線上でしか開発ができないという制約があったため、悩んだ末に新たなiPhoneアプリとして開発し、リリースに至ったことが紹介されています。
i文庫Sはほんの一例で、有料無料とわず他のApp Storeのアプリのカスタマーレビューを見ると、開発者はもちろんのこと他のユーザーにとっても何の役にも立たない、攻撃的な言葉で罵倒するだけの価値のないコメントを目にすることがあります。本当に悲しいことです。本来は開発者とユーザーがよりよいアプリを一緒に作り上げるための信頼関係で成り立つコミュニティーでなければならないはずで、それを心ないユーザーのコメントで壊してはいけない、そう思うのです。
現状を嘆いてばかりいても仕方ありません。こうした状況をなんとかしたいと思っているユーザーにできること。それは「ダウンロードしたアプリには必ずレビューコメントを書く」ことではないでしょうか?満足でも不満でも必ず★を付けてコメントを残すことです。それが開発者への労いであり、感謝であり、敬意を示すことになるはずです。そして開発者はさらに魅力的なアプリを作ってくれる、そんな好循環になると信じています。レビューシステムがどうであれ、開発者とユーザーの信頼関係なくして最高のiPhone体験は享受できないと思います。
App Storeのカスタマーレビューの仕組みを変更するにはアップル側の対応を待たなければなりません。しかし、わたしたちユーザーから開発者に対するフィードバックの方法を変えるのにシステム開発にかかる時間もお金も不要です。わたしたちが変わればいいのです。まずはキレイな庭にゴミをポイ捨てしにくいような環境へ。これまで評価やコメントをためらっていたユーザーの皆さん、今からはじめませんか?
「開発者とユーザーの信頼関係 – App Storeカスタマーレビューの改善要望に思うこと」への1件のフィードバック
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