3月12日、日本でも発売となったKindle Fire HD8.9(System Version 8.2.0)について、昨年発売されていた米国版のroot化手法がそのまま有効でした。近頃ではMac/Linux用のroot化ツールもリリースされていて至れり尽くせりです。
root化の方法は、XDA-Developersフォーラムで紹介されており、事前にAndroid SDK、JDKのインストールが必要になります。
紹介されている手順はかなり詳細かつ丁寧に解説されていますし、以下のとおりコマンドを実行しメニューを2回選択するだけでroot化出来てしまいます。
root化しただけでは何も起こらないので、GoogleのPlayストアをインストールしてみます。これでAndroid端末とほぼ同等の環境になります。こちらもXDA-Developersフォーラムで丁寧に解説されているので記載のとおり実行するだけです。
root化よりもこちらの方が手順が多いので面倒でした。早速、Huluを入れて視聴したところ、画面が大きくて高画質、ドルビーサウンドなので音も迫力ありコストパフォーマンスは悪くないと感じました。と、思ったらKindle Fire向けに近日正式対応するようです(HuluがKindle Fireでも視聴可能に、キッズロックも可能:ITpro)。
AndroidアプリはWeb版Playストアから配信することも可能です。ターゲットになるKindle Fire HD8.9は機種表示がAmazon KFJWI、KFTTはKindle Fire HD7となっており、これはKindleのビルドモデル番号となっています(Kindle Fire Device and Feature Specifications)。
root化は改造行為でありAmazonが提供する1年保証が無効になります。また、起動不能や初期化できないなど、いわゆる文鎮化(bricked)する可能性もありますのでお試しになる場合は自己責任でどうぞ。
設定>端末>工場出荷時設定にリセットはユーザ領域を元に戻すだけなのでroot領域に変更を加えた部分を戻すことはできないはずです。また、バージョンアップ時のOTA配信によりrootが無効になるので注意が必要です(OTA無効化する方法もあるようですが)。
【未確認】Stock ROMに戻せる?[2013年3月18日追記]
北米版Kindle Fire HD8.9にはSRToolというリカバリーツールがあるようです。国内版のOSバージョン8.2.0に対して北米版の最新バージョンは8.1.4ですし、このツールも8.1.4にしか対応しておりません。System.imgを国内版に差し替えればできそうな気もしますが未確認です。
おそらく、root状態で復元されるので、suコマンドとSuperuser.apkを削除して、Factory ResetするとStock ROMに戻るのではないかと推測できますが、いずれにしろ国内版8.2.0には対応していないツールなのでレンガ(bricked)にならぬようroot領域を操作する場合は注意が必要です。