梅雨明け、そしていよいよ夏本番。海に山に川に忙しい季節ですが、そんなアクティビティに欠かせないのがスマートフォンの防水・防滴対策。ご紹介するのは『nüüd for iPhone5/5s』です。タイトルで釣り気味と感じた方もいるでしょうけど、このケースは本当に魔法のようなケース。スクリーンを直接タッチ、Touch IDも利用できてしまいます。
nüüd for iPhone5/5sの性能と仕組み
IP68ですから防塵が6段階中最高の6(完全防塵にてほこりの侵入を防止)。防水は8段階中最高の8(持続的な水没による影響を防止)です。
バックケースはカメラレンズとLEDフラッシュを除いて半透明。溝にあるグレーのゴム部分(Oリング)と充電ポートカバーのゴムでフロントケースとの密閉状態を作ります。
フロントケースのヘッドフォンジャックカバーはスクリュー型になっており、密閉するためここにもゴムが付いています。
フロントケースの前面にはフィルム等のiPhoneのタッチスクリーンを保護するものは何もなく、画面に直接指で触れることが出来ます。なんとも不思議な感覚です。
スクリーンに接する縁には半透明のゴムが付いており、バックケースでフロント側に押しつけることでこのゴムがiPhoneのタッチスクリーンに吸着して水やホコリの侵入を防ぎます。
ホームボタン部分も穴が開いているように見えますが、透明なフィルムが貼られておりTouch IDの指紋を受け付けることができます。
防水テスト
工場で既にテスト済みのようですが、実際に使用する前に防水機能をテストしてみましょう。取扱説明書でもテストを勧めています。テスト用にテストユニットが付属しています。
バスタブに30分浮かべます。軽いので浮いてしまいますから、手を突っ込んでジャブジャブと何度か振ってみました。空気が入ってやるのでどうやっても浮いてしまいますが・・・
取り出して水滴が内部に漏れてないか外から観察します。とりあえず見た目は問題ないようです。
次に充電ポートのドアをコインで開けてみます。
開ける時は勇気を持って思い切り持ち上げます。バキバキと音がしますがそれだけ密閉した状態になっているということです。
テストユニットに水滴は漏れていないことを確認できました。
では実際にiPhone5sで試してみましょう。
iPhone5sで実験
スクリーンプロテクターを貼ってる場合は外します。わたしは保護フィルムは貼らないので影響ないのですが人によっては抵抗あるかもしれません。貼付する場合は付属の専用のものを使用した方がイイと思います。
テストユニットとは違うのでヘッドフォンジャックカバー部分を開けてからiPhone5sをフロントケースに入れます。
電源ポートカバーとヘッドフォンジャックカバーを閉める前。
裏からみたバックケースはこんな感じです。
では思い切って水に入れてみます。写真では分かり難いですが完全にケースに入れたiPhoneを水に浸けた状態です。
完全に水没させた状態です。
フロントケースとディスプレーの段差で出来た凹みに水を貯めたところです。水が直接にiPhoneのスクリーンに触れている状態です。
水を少しこぼしてディスプレーを半分露出させました。分かり難いかもしれませんが・・・これでも全く問題ありません。
ヘッドフォンジャックの防水アダプタが付属しています。どうしてもと言う方は別売りの防水仕様ヘッドフォンで音楽を聴くことができます。
ファーストインプレッション
実際にバスタブの中でカメラ撮影も可能でしたし、濡れた手で直接画面にタッチして操作可能でした。従来の防水ケースはスクリーンとの間にケースのフィルムやビニールが介在するのでタッチ操作はストレスになりましたが、このケースはそのストレスがまったくありません。
Touch IDもびしょ濡れの状態だと指紋を認識しませんでしたが、多少濡れた程度であれば問題なく認識しました。
その他、スリープボタン、ボリュームボタン、サイレントスイッチも問題なく操作できました。
通話やスピーカーは密閉された状態のため音割れしていました。さすがに厳しいのでしょう。砂浜や川辺ならBluetooth接続可能なヘッドフォンやスピーカーの利用をお勧めします。
難点は値段でしょうか。パフォーマンスはかなり高いですが、試しに買ってみようかなと感じる価格帯ではないと思います。わたしの場合、直接自分の指で触れられる防水ケースがどのようなものか関心が高まったため衝動買いしてしまいましたが・・・いやいやでも投資に見合うだけの衝撃と驚きをもたらしてくれました。大満足です。