今年の1月にKickstarterで出資の募集が開始され、4,400人の出資者が集まり、出資金20万ドルを超えたプロジェクトが『Wishbone』です。不思議なY字型をしたデバイスをスマートフォンに装着するだけで体温や温度計になります。
先日、リワードが届きましたのでレビューしたいと思います。なんか微妙な形なのですが・・・このプラグをiPhoneやAndroidのイヤフォンジャックに差し込んで使用します。
枝分かれした細い方に赤外線センサーがあります。このプロジェクトはストレッチゴールを全てクリアしており、物体の表面温度や環境温度の計測、iOS HealthKit対応、ペットモードにも対応しています。
温度センサーの反対側にはボタン電池(LR41)。2個必要。一応、公式ページには1年間はもつと書いてあります。
イヤフォンジャックが持ち手側にあると測定が窮屈になります。そんなときは設定で自動回転モードをオンにします。デバイスの回転ロックをオフにしておけば、端末を180度回転することが可能です。
専用アプリ『Wishbone』が必要。iOS版、Android版があります。プラグに差し込むのはアプリ起動前でも後でも構いません。アプリを起動するとWishboneが認識され測定可能であることを示すランプがグリーンになります。測定は「体温」「ペット体温」「表面温度」「環境温度」の4つのモードがあります。
まず体温。額から3〜5cm離れたところでセンサーをホールドして、画面上の測定開始ボタンをタップして2秒間待ちます。端末がブルッと振動して測定完了です。あっという間に測定結果が出ます。
体温のみレコーディング機能があります。複数人の登録が可能なので家族で共用することができます。プロジェクトチームの本製品のコンセプトでもありますが、熱が出やすい乳幼児向けに設計されています。
次に環境温度。室内・屋外などの温度を計測することもできます。タップして2秒で測定結果が出てしまいます。ちなみに以下の温度は炎天下の自動車内の室内温度です。
なんと、表面温度も計測できてしまいます。こちらの機能もプロジェクトチームのコンセプトである乳児のミルクの温度管理としての機能でした。測定はカンタンです。表面から3〜5cm離して計測ボタンをタップするだけ。これは炎天下の自動車のボンネットの表面温度です。
大変人気なプロジェクトでストレッチゴールはすべてクリア。最後にはキャリングケースが付きました。リュックやバッグにぶら下げておけば邪魔になりません。
プロジェクトページの書き込みをみるとプラグを差し込んでも反応しない、というコメントを多く見ますが、自分の環境ではiPhoneもAndroidでも問題ありませんでした。たまに接触が悪いのか測定可能ランプがイエローの状態のままだったりしますが、一旦、電池を抜き差しすることで解消できています。
温度の正確性は恐らく誤差の範囲かと思います。テルモ社製の電子体温計と0.1〜0.2度の差でしたし、気温は他の温度計と同様のズレの範囲にありました。2秒で計測可能な割には割と正確だと思います。もちろん本体が熱を持っていたりした場合には、ある程度環境に順応させてから計測する必要があります。
気になる値段ですがKickstarterで出資した際には2個で60ドルでしたが、製品版では1個49.99USドル。安いと思っていましたが製品版はちょっと高く感じます。とは言え、Kickstarter案件でいろいろ失敗してきましたが、本製品は過去1、2位の満足度の高さでした。
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