以前から気になってたNetatmoウェザーステーションを購入。屋内、屋外のモジュールをワイヤレスで接続して気温、湿度、気圧などの気象データのほか、CO2濃度、騒音も計測することができます。
屋内と屋外にモジュールを設置して内蔵センサーを使って5分毎のインターバルで計測し全てクラウドに記録します。アプリの対応プラットフォームはiOS、Android、Windows Phoneですが、Webアプリも用意されています。
センサーと計測可能な項目は次のとおりです。詳細は公式サイトで確認できます。
項目 | 計測可能範囲 | 精度 |
---|---|---|
気温(屋内) | 0℃〜50℃ | ± 0.3℃ |
気温(屋外) | -40℃〜65℃ | ± 0.3℃ |
湿度(屋内・屋外) | 0%〜100% | – |
気圧 | 260〜1,160 mbar | ±1mbar |
CO2(屋内) | 0ppm〜5,000ppm | ±50ppm (または±5%) |
騒音 | 35〜120dB | – |
気圧の単位は日本もかつては使用していた「ミリバール」が気になるところですが、欧米では「ヘクトパスカル」って使わないのでしょうか。
さて、開封。高い方が屋内モジュールでメイン。左側の低い方が屋外モジュール。本体はアルミ製で耐紫外線加工されてあります。その他、USBケーブルや屋外モジュールの壁面マウント用ネジやマジックテープバンドが同梱されています。
屋内モジュールの裏側。高さは15cm程度なのでiPhone 6 Plusと同程度です。micro-USBケーブルで給電。電源アダプタはいろいろ入っていますが日本で使用できるのはひとつです。
屋外モジュールは高さ10cm程度。裏側には壁面固定用のフックがあります。屋内も屋外も前面はLEDのインジケータがあり通常は発光しませんが、初期設定時やオンデマンド計測時のCO2濃度のレベルにあわせてカラフルに点灯します。
屋外モジュールは単四形乾電池2本で駆動(約1年間)。乾電池格納部分にはゴムパッキンでちょっとした防水対策されていますが、防水仕様ではないので雨にあたらないよう庇のあるところに設置が必要です。
付属のマジックテープのポールマウントを使い壁掛フックで固定。少し不安定なので別売りのコード類結束用のマジックテープのバンドで補強しました。
接続はアプリをダウンロードしてガイダンスに従うだけです。設定が完了したら無線LANの電波が届く範囲に設置します。屋内モジュールは、正確かつ安定したデータを計測するためエアコンの吹き出し口、窓際の直射日光があたる場所、照明などの熱源付近は避けた方がいいと思います。
接続完了すると既にアプリでは計測結果が表示されています。これがスマートフォンのメイン画面。上側が屋外、下側が屋内の計測データで、上下にスワイプするとそれぞれ詳細が表示されるダッシュボードが展開されます。
このアプリの優れているところは「i」アイコンが至る所に配置されていて、数値や言葉の意味をヘルプ画面で教えてくれます。屋外空気クオリティーは環境省大気汚染物質広域監視システム(AEROS)によって提供される大気汚染データに基づき欧米基準の計算式で指数化されているそうです。GPS位置情報を利用して最も近い地点のデータを使用していると思われます。
メイン画面の下側にある屋内データを上側にスワイプすると屋内用ダッシュボードが現れます。屋内温度の0時〜24時までの過去最低・最高温度、騒音レベルが表示されます。
こちらは屋外用ダッシュボード。現在気温の下に0時〜24時までに測定した最低・最高気温、週間天気予報が表示されます。週間天気予報データはサマリーの他に、気温(日中、最低・最高)の推移、3時間毎の雨量と降水確率が表示されます。
Netatmoアプリは通知センターに対応。執筆時点ではApple Watchは非対応です。ちなみにこのアプリはまだiPhone6(Plus)に最適化されていません。
計測結果が設定した条件(カスタマイズ可)になるとプッシュ通知され、メイン画面から履歴にアクセス可能です。
開発者向けAPIを利用して定期的にプッシュ通知
ここからやってみたかったこと。Netatmoから公式APIが提供されているので計測データすべてにアクセス出来ます。とりあえずこれをiPhoneにプッシュ通知させてみます。開発者向け公式サイトから「CREATE AN APP」で登録。
Netatmo APIを叩けるPythonコードがGithubに公開されていましたので利用させてもらいました。
これをサーバー上に置いてcronで定期的に実行。屋内、屋外の温度と湿度を取得してProwlへ通知させたところ。公式アプリの通知カスタマイズとは違う条件を設定したり、定時通知も可能になります。
Webアプリも提供されているので通知から公式Webサイトへリダイレクトさせたり、URLスキーム(netatmo://)でアプリを起動させることもできます。
とりあえず屋内外の環境情報をプッシュ通知させてみましたが、IFTTTにも対応していますし、他のアプリやデバイスとの連携ができそうです。
これから熱中症など危険な季節。花木やペット、高齢の家族など気温や室内温度を慎重に管理する必要がある場合など非常に重宝するアイテムではないでしょうか。
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