モトローラ社から発売された耳栓型ヘッドセット。Bluetooth対応で超小型。コントロールボックスも耳の中に収まる近未来を思わせるのが『moto hint』です。
Moto XなどのMoto Voiceと連動し、声だけで各種操作が可能なTouchless Controlをスマートフォン本体ではなく『moto hint』を通じて行うことができます(ただし日本語非対応)。
結構大きなパッケージです。中身はスカスカでしたが・・・
同梱品。購入時に勘違いしていましたが『moto hint』は片耳用です。キャリングケースに収納すると充電が可能になっています。
イヤーピースはシリコンジェル。サイズはL、M、Sですが、MとSは硬め、MとLがソフトなタイプとMサイズは2つあります。
イヤーピースを外したところ。本体にボタン類はありません。回路の窓は赤外線センサーです。ここで耳に入れると自動でBluetooth接続、耳から外すとBluetooth接続を解除を制御します。5つの接点はキャリングケースからの充電用です。
キャリングケースは掌サイズ。ここに本体を収納してカチッとなるまで閉じると充電が開始されます。
本体の前面エリアがタッチエリアになっており、着信時の受話と終話、ボイスコマンド操作の開始時に使用します。8秒間長押しで設定メニューを呼び出すことが出来ます。
充電中はこのLEDで通知します。キャリングケースだけの充電も可能です。本体だけで最大3時間、キャリングケースとあわせると最大10時間の連続通話が可能とされています。耳に装着すると”more than x hours talk time”とバッテリー残量の目安を声で教えてくれます。
装着感
耳栓型なのでどのぐらいフィットするか不安でしたが杞憂でした。しっかりと耳に収まるので首を左右上下に激しく振ってもびくともしません。
完全にコードレスのためタッチノイズはありませんし、耳の中に収まっているので髪をかき上げたり、装着したまま着替えても全く邪魔になりません。
音声通話
音質は普通のBluetoothヘッドセットと同様。当方の声もクリアに拾ってくれますが、マイク位置が口元から遠くになるため騒音がひどい駅のホームなどでは声が遠くなるようです。
装着時に着信した場合、”Answer”や”Ignore”と答えると『moto hint』がその声を拾ってくれるのでヘッドセット本体に触れることなく受話や拒否することが可能です。
未装着時に着信した場合、『moto hint』を耳に装着するとスマートフォン本体で操作することなく、自動でBluetooth接続して受話状態になるのでそのまま会話を開始できます。
オーディオ再生
カタログ上は「HD Audio Plus機能によりクリアでリッチな音質」とありますが、さすがに片耳ヘッドセットの限界があります。
『moto hint』は耳から外すとBluetooth接続が自動で解除されるのでミュージック等のプレーヤーも一時停止状態になりますのでスマートフォン側の操作は不要です。ただし、一時停止以外のプレーヤー操作や音量調整はスマートフォン本体側で行う必要があります。
マルチペアリング
2台まで可能になっています。着信時にはDevice 1、Device 2とどちらのスマートフォンが着信しているのかを音声で教えてくれます。
iPhone6(iOS8.0.2)での接続時にリブートする症状が出ました。もともとiOS8.0にはBluetooth周りの不具合が確認されているのでiOS8.1で解消されるのかもしれません。
Moto Voice(Touchless Control)
Moto X(第2世代)では起動コマンドを任意に記憶させることができるようです。たとえば”OK, Moto”など自分の声を記憶させると、声だけでスマートフォン側の操作(以前のTouchless Control)が可能になります。
Moto X(初代)ではまだこの機能に対応していませんが、タッチエリアに触れるとコマンド受付状態になります。たとえば、Moto Xがカバンの中にあっても『moto hint』を通じて時間や天気、電話、テキストメッセージの送信、音楽再生などが声だけでできるようになります。