Nature Remoに登録したエアコンをHomeKit対応にするhombridgeプラグイン(未公開)を作ってみた

HomeKit emulator - Nature Remo Aircon

Nature Remoに登録したエアコンをiOSのホーム.appから操作する『homebridge』用のプラグインを自作してみました。まだ公開できるレベルではありませんが、一応、それっぽく動くようになったので紹介してみます。

Nature Remoとは

Nature Remo Widget by Worflow

Nature Remoはネットワーク対応の学習型赤外線リモコンですが、特徴的なのは多くのエアコンの電源のオンオフ、運転モード、温度設定、風量調整などのプリセットが用意されていることです。本体セットアップ後に、自分のエアコンのリモコンをNature Remoに向けて電源ボタンを押すだけで自動的に当該エアコンに対応した信号が登録されます。

homebdigeとは

homebridgeはHomeKit非対応デバイスでもホーム.app上で動かすことができるエミュレーターです。HomeKit非対応の各デバイスを動かすために色々なプラグインがリリースされており、今回自作したのはこのプラグインになります。

homebridge-nature-remo-aircon(仮称)

自作したプラグインの仮称です。HeaterCoolerというサービスがあったので、以下のような機能をつけてみました。

  • Nature RemoのクラウドAPIを叩いてデバイスのステータスを同期、ホーム.appによる次の操作内容を送信
  • 電源のオンオフ、冷暖房やオートのモード切り替え
  • 温度調節
  • 風量やスイング設定
  • 現在温度(Nature Remoセンサー値)の表示

エアコン本体を操作しているわけではないので、クラウドAPIで同期できるのはNature Remo側です。エアコン本体側を直接操作するとNature Remo側のステータスとズレてしまいますが、これはどうしようもないですね。

iOSのホーム.app画面

ホーム.appを開くと、Nature Remoの温度センサーの計測値、現在の運転モード、設定温度などが同期、表示されます。冷房中の場合は水色(下のサンプル)、暖房中の場合はオレンジ色になります。

HomeKit emulator - Nature Remo Aircon

エアコンのアイコンを長押しすると、運転モード切り替え画面が表示され、オート(登録エアコンが対応していれば)、冷房、暖房、オフを切り替えることができます。左下に「温度」、右下には「詳細」のメニューが表示されます。

HomeKit emulator - Nature Remo Aircon

「温度」メニューの調節。スライダーが表示されるので、押しながら上下に動かして設定温度を調節します。

HomeKit emulator - Nature Remo Aircon

風量や反復(スイング)は「詳細」メニューから操作することができます。

HomeKit emulator - Nature Remo Aircon

Apple Watchのホーム.app画面

Apple Watchでは次のように表示されます。iPhone経由で同期されるため、表示されるまで時間を要するのであまり実用的ではありません。

HomeKit emulator - homebridge plugin for Nature Remo

運転モードの切り替えと温度調節が可能です。

HomeKit emulator - homebridge plugin for Nature Remo

HomeKit emulator - homebridge plugin for Nature Remo

Siriへ音声で指示

Hey Siriから音声で操作することもできます。電源のオンオフだけではなく、温度調整も可能でした。

Siri control of Nature Remo Aircon via homebridge plugin

とりあえずここまで

とりあえず動いたというレベルです。Nature Remo クラウドAPIはエアコンを詳細に操作できますが、ドライ運転のようにHomeKitのHeaterCoolerサービスが対応していない操作の処理や、エラーハンドルなど全然できていません。

時間があるときに少しづつ作ろうかと。