美しいビジュアルで人気の天気アプリ『Haze』を開発したデンマークのRobocatチームが今度はモバイル端末向けの超小型温度計『Thermodo』を開発。クラウド・ファンディングスキームのKickstarterを通じて資金募集を始めたので支援してみました。
Haze 1.0.3
カテゴリ: 天気, ユーティリティ
販売元: Robocat – icelantern(サイズ: 4.4 MB)
クラウド・ファンディング『Kickstarter』とは
最近、聞くようになったのですが利用するのは今回が初めて。アイディアや技術はあるが資金力がないプロジェクトを支援する資金調達スキームということでしょうか。IT以外にも映画、音楽など多くの分野があり、ベンチャーキャピタルのような投資ではなく、グッズや新商品サンプル、メンバーとの会食などとの引き換えになるようです。
iPhone向けに公式アプリが提供されています。Android版についてはGoogle Playストアには見当たりませんでした。
Kickstarter for iPhone 1.2.4
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ライフスタイル
販売元: Kickstarter, Inc. – Kickstarter, Inc.(サイズ: 8.1 MB)
超小型温度計『Thermodo』とは
モバイル端末のイヤフォン・ジャックに差し込むだけの超小型温度計。外部電源やインターネット接続は不要です。対応デバイスは今のところiOSのみですが、SDKはオープンソースとして提供される予定なので、AndroidやMacアプリ、Arduino、Raspberry Piがサポートされる可能性があります。詳細はプロジェクト公式ページの通りです。
資金募集の達成金額によってそれぞれの目標があり、12万5千ドルに達すれば開発元自身がAndroidアプリ(Thermo)を対応させる予定のようです。
資金提供するためには
Kickstarterにサインアップと決済用にクレジットカードが必要です。米Amazonアカウントによる決済に対応しており商品発送先が登録してあるので指定が簡単です。実際に決済されるのは募集終了時、目標額に達している場合となります。
資金提供の金額は?
リターンとして何をどれだけ期待するかによります。たとえば、「US$19コース」はThermodo(ブラックのみ)ですが、「US$25コース」はホワイトかブラックから選ぶことが可能です。残念ながら「US$19コース」は先着200名のみ既にSold outになっています。
わたしはどんな端末色にもマッチするかと思って金属アルミニウム製(US$39+米国外在住US$10)をチョイスしてみました。なお、ブラックもホワイトも写真のとおりThermodoを利用しない時はキーリングに格納しておくことができます。
この他にもTシャツやステッカーなどのグッズ、プロトタイプで製作したThermodo、生産開始後の製品優先出荷してもらう権利、コペンハーゲン本社招待などいろいろな特典が用意されています。
初めてKicksterterを利用しますが、いろいろ考えられていて面白いなぁと感じました。残念ながら日本からはプロジェクトとして投稿できないようですが。
商品はいつ届くのか?
公開されているプロジェクトのページによると2013年7月に生産ラインにのり8月に出荷予定となっています。同じタイミングでアプリやSDKが正式リリースされる予定です。
開発元は海外だし商品が届くか不安。大丈夫なの?
Kickstarterにはトラブルもある様子。何かあった場合は少額だし日本からだと特に泣き寝入りするしかなさそう。開発元が倒産するかもしれないし、スケジュール変更があるかもしれないけど、やはり自己責任。いい製品、アイディアをもつ人たちのスタートアップを支援するような気持ちは必要かなと思います。
プロジェクト公式ページのRisks and challengesには、App Storeの審査状況、生産工程の品質管理、想定以上の受注による遅延の可能性があることが説明されています。気長に待つとしましょう。
ちなみに、Kickstarter経由の資金提供の締め切りは4月9日ですが、開始したばかりで既に支援者は3,300名(3月9日現在)を超えており、目標金額US$35,000も遙かに超えて早くもStrech GoalのUS$125,000に達する勢いです。