日本経済新聞社が3月29日(木)~3月31日(土)の3日間、電子版のすべてのアプリ(Web版は対象外)を無料で利用可能になっています。興味がある方はこの機会にお試しいただくと良いと思います。
日経電子版 広報部|iPad向け・スマホ向けアプリ 無料開放
3月1日にリリースされた日経新聞の紙面(直近1週間分)がそのまま読めてしまう『日本経済新聞 for iPad』。3月16日に主要国で同時発売されたNew iPadの高精細なRetina Displayで利用すると本当に「紙」の新聞が不要になってしまうかも、と思わせてくれるそんなアプリです。
日本経済新聞 for iPad 1.0.1 (無料)
カテゴリ: [ニュース][ビジネス]
販売元: NIKKEI INC.(サイズ: 3.4 MB)
インストールとログイン
App Storeから無料でインストール可能ですが、有料会員(宅配購読済みならプラス1,000円、電子版月ぎめプランなら月額4,000円)に登録していないとログインできません。
ログインすると基本的な操作方法がポップアップで表示されます。「次回から説明画面を表示しない」にチェックすると次回ログイン時には表示されなくなります。良くも悪くもシンプルなアプリなので操作方法も極めてシンプル。
朝夕刊・プラスワンのダウンロード
ログインすると時刻から最新の紙面を自動的に選択してダウンロードが開始します。一括ダウンロードか指定ページダウンロードにするかは設定画面で切り替えが可能です。一括ダウンロードが可能なので、たとえば、家を出る前にダウンロードを済ませておいて、出勤途中の地下鉄で電波を気にせず読む、ということができます。
ダウンロードの状況は右上のプログレスバーで確認できます。「通信に失敗」する場合には手動でダウンロードします。ダウンロードする際、3G接続だと相応に時間を要します。一括ダウンロード利用時にはWIFIをお勧めします。
なお、ダウンロード中に画面ロックしたりバックグラウンドに回すと「通信に失敗」しますのでご注意を。また、フォアグラウンドでダウンロード中はスクリーンの自動ロックは無効になります。
日付または朝夕刊、プラスワンを指定したい場合にはメニューのバックナンバーを選択します。直近1週間分を遡ることができます。
紙面拡大と記事選択
ピンチイン・ピンチアウトで紙面を拡大したり縮小することが可能です(さすがのRetina Displayでも拡大なしに本文全て読むことは難しいです)。動作は引っかかることなくスムーズで快適に操作できますし、拡大したままタップ&ホールドして自由に移動することもできます。
記事をダブルタップするとその記事にフォーカスして拡大表示します。すると左側にフロートメニューが現れます。「保存」「メール」「送る」「印刷」があり、その下の”×”をタップすると閉じますし、記事を読む際に邪魔になる場合は一番上のところをタップ&ホールドして移動することが出来ます。
記事選択メニュー:「保存」「メール」「送る」「印刷」
記事選択時に表示されるメニューには以下のような機能があります。
保存:もう新聞を複合機でコピーしたりスキャンする必要はありません。気になる記事を保存しておけば、いつでも呼び出すことができますし(最大200本)、iPadからそのまま印刷も可能です。
クリップした記事はWeb版やiPhoneアプリの保存記事とは連動していません。また、別のiPadでログインしても同期されません。
メール:URLのみメールすることができます。メールの送信相手が有料会員でないとアクセスできない記事があります。
送る:閲覧している記事を『日本経済新聞 for iPad』ユーザへBluetooth経由で送信します。相手側はメニュー「記事受け取り」で受信準備が必要です。誰が使うんでしょうか・・・コレ
印刷:AirPrint対応プリンタへ記事をそのまま印刷することができます。
検索機能
電子版ならではの紙面内記事検索機能です。左上の検索フォームにキーワードを入力するとヒットした一覧が表示されますので選択すると当該記事にジャンプしてくれます。検索履歴が残るのでよく利用するキーワードはいちいち入力する手間が省けそうです。
社内や社外スピーチのネタ探し、時事問題、趣味などを入力するだけで、その単語を含む記事をピックアップできてしまいます。
リスト表示と紙面一覧
記事一覧は紙面の見出しが一覧になっているため、斜め読みに最適です。あとは、気になる記事をタップするだけで読みたい記事に素早くアクセスし、クリップしたい時にはそのまま保存も可能です。
もう一つ紙面移動に便利なのが紙面一覧です。新聞を一面から社会面、文化面へ1枚づつめくって読む方もいるかもしれませんが、わたしの場合は「1面」、「経済面」、「マーケット総合」にまず目を通します。このように自分の読みたい面に素早く移動することが出来ます。もう新聞をバサバサとめくる必要はありません。
ヘルプ機能
ヘルプをタップするとそれぞれのボタンの位置に応じてカンタンな解説を表示してくれます。
設定画面
画面右下にある設定。モバイルデータ通信時には一括ダウンロードをオフにしておいた方が良いと思います。このアプリは紙面イメージをダウンロードしますので使用量の表示が参考で表示されています。1週間分全てダウンロードするとおよそ1GB程度になります。
iPad2とNew iPadの表示比較
スクリーンショットではわかりにくいですが参考まで。
その他
複数デバイスで同時にはログインできません。日経側でセッション管理しているのでアプリを終了するだけではログアウトしたことになりません。別のiPadで使用する場合は一定時間(1時間程度)経過が必要です。
たまに著作権の関係で真っ白の部分があります。広告やテレビ番組のワンカットなどが多いようです。
これからの『日本経済新聞 for iPad』に期待したいこと
Web刊や速報記事のようなiPhone版にある機能がまったくありませんし、Web版にあるようなMy日経との連動も同期も一切ない、シンプルな紙面ビュアーに徹したアプリです。ちょっとシンプル過ぎるなぁという印象です。まだリリースされたばかりですから今後のバージョンアップに期待したいところです。
詳細は公式ホームページでご確認ください
日経電子版特集:「iPadで紙面まるごと読める 全国の地域ニュースも」(2012年1月1日付 日本経済新聞 朝刊掲載)