先日にわかに信じ難いニュース、iOS6.0.1からSIMロックフリーiPhone5がdocomo Xi(LTE)を掴むという件、実機で確認できたので報告します。
方法
設定アプリから、一般>モバイルデータ通信でデータローミングをオンにして、iOS6.0.1にアップデートするだけです。
すでに6.0.1アップデートしていたので、ちょっとコツが。iTunesから、復元ではなくアップデートを確認から行います。既にアップデートしていれば、ipswファイルは、Macの場合、ライブラリの下のiTunes/iPhone Software Updates/にあります。Optionキーを押しながらアップデートを確認をクリックして、6.0.1のipswファイルを指定します。
Option+復元ではダメでした。
以下のような環境でした。
- iPhone5 GSM A1429(香港版)
- iOS6.0.1(iTunesからアップデート)
- ドコモ正規 nanoUIM
- moperaのAPN
アップデート完了後に「データローミング」はオフにしました。いくつか動作確認しましたのでご報告。
- LTEトグルスイッチはありません。
- 音声通話が着信すると3Gにフォールバックしました。通話終了後にはLTEに戻ります。
- FieldTest(*3001#12345#*)コマンドを実行するとLTEの項目が表示されました。
- LTE接続中にテザリングできました。
- 海外VPNサービスは問題なく使えました。
以下のサイトで方法いろいろな検証が詳しく報告されています。感謝感謝です。
ドコモLTEの実力
Xi(LTE)電波は掴んだものの・・・恥ずかしくて実測結果をお見せできませぬ
あらめて「メリットあるの?」の問い
iPhone5がドコモLTEを掴む事実が確認されたのは大きいですが、今回の実現する方法からiOSのバグかもしれませんし、docomoがキャリア・パートナーでない以上は今後の保証もありません。また、今のところ、実績があったはずのLTEサービスについては期待したようなエリアや速度が実現されておらず、KDDIやSoftBankと比較して速度面でも見劣りしています。
ドコモ最大のメリットであるFOMAプラスエリア(800MHz帯)が利用できないのはやはりイタイ。iPhone4Sまで使えていたのにiPhone5では掴まなくなったという点について、以下のサイトで仮説を解説されています。
その他、緊急速報やMMSなど利用できない点などやはり・・・
データローミングをオンにするとLTE接続可能になる仕掛け
この理由を様々な検証結果から説明されているサイトがありました。かなり技術的で読み応えがあり、とても勉強になります。興味深いのはMVNOのSIMは同じ手順を行ってもLTE接続出来ないことについて「音声ネットワークに接続することができず、一部の初期化コマンドが正しく受け入れられない」ためと考察されていることです。ドコモnanoSIMは期せずしてLTE接続ができてしまいましたが、だからといってMVNOからnanoSIMがリリースされても3Gしか掴めないことになります。