Kindle Oasisがいよいよ発売に 開封とファーストインプレッション

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Kindle Oasisが発表されて2週間、いよいよ本日(4月27日)発売。発表と同時に予約注文したので本日受け取ることができました。開封とファーストインプレッションをお届けします。

購入したのはキャンペーン情報(広告)なし、セルラーモデル、カバー色はウォルナット(スウェード)で価格は43,190円(税込)でした。

ちなみに、先日、Kindle Oasisの発表を受けての雑感は次のエントリにまとめてあります。

Kindleの主なスペック

Kindle Kindle Paperwhite Kindle Voyage Kindle
Oasis
発売時期 2014年9月 2015年6月 2014年9月 2016年4月
価格 8,980円〜 14,280円〜 23,980円〜 35,980円〜
内蔵ライト なし LED4個 LED6個 LED10個
解像度 167ppi 300ppi 300ppi 300ppi
バッテリー 数週間 数週間 数週間 数ヶ月
重量 191g 205g 180g 本体131g
カバー107g
サイズ(mm) H169
W119
D10.2
H169
W117
D9.1
H162
W115
D7.6
H143
W122
最薄 3.4
最厚 8.5

パッケージング

▼ Kindle Voyageと比べると、Oasisの筐体サイズに連動した大きさになっています。バッテリー内蔵レザーカバーが付属するため厚みは増しています。表面にカバー色を示すシールが貼ってあります。

Kindle Oasis Package

▼ Voyageは日本語表記のパッケージでしたが、Oasisは多言語バージョンとなっております。コストカットの一環でしょうか。

Package Language

▼ 本体とカバーが別々の箱に入った状態。カバー色を示すシールがここにも貼付してあります。

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▼ 本体パッケージの同梱物。本体、USBケーブル、商品のご案内、スタートガイド。

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▼ カバー側の同梱物。カバー本体、商品のご案内、スタートガイド。

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Kindle Oasis本体

▼ 確かに薄い。

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▼ iPhone6 Plus(厚さ7.1mm)と比べたところ。Kindle Oasisの最薄部3.4mm(公称値)、最厚部8.5mm(公称値)となっています。

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▼ 電源とmicro USBポート。電源スイッチの位置がKindle Voyageの背面右上から、Oasisでは上部へと変更になりました。Voyageの電源は手探りで探して押し込む感じでわかりにくい場所でした。

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▼ ページ移動の物理ボタン。Kindle Voyageからの大きな変更です。圧力センサーのVoyageはハプティクフィードバックこそあれ、押しにくかったので物理ボタンへの変更は良かったと思います。

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▼ 本体背面。Amazonの文字と各国の認証情報(日本としては技適マーク)が印字されています。5つの接点がバッテリー内蔵カバーへの給電ポートになっています。

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バッテリー内蔵レザーカバー

カバーには3色あります。ブラック、ウォルナット(スウェード)、メルローですが、スウェードに惹かれてウォルナットにしました。色によっては納品が7月以降となっているようです(執筆時点)。

▼ 表面。ウォルナット(スウェード)は焦げ茶色で高級感があります。amazonのロゴが刻印されています。

▼ 内側。表面同様にamazonのロゴが刻印されています。左側は起毛素材でKindle Oasis本体画面を優しく保護します。ページ移動の物理ボタンがある場所は邪魔にならぬよう少し窪んでいます。

▼ デュアルバッテリーの部分。マグネットで強力にKindle Oasis本体と結合します。接点5つの部分から給電します。

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Kindle Oasis本体+バッテリー内蔵レザーカバー

本体とカバーはマグネットで強力に吸着します。カバーだけを持って上から本体を下にぶら下げても落ちることは考えにくいほど。逆を返すと取り外しに想像よりも少し苦労します。

▼ 本体とカバーを付けた状態。カバーの開閉が本体の電源オン・オフと連動しています。

▼ カバーを付けた状態でも十分薄いです。閉じた状態でも約10.7mmです。

▼ カバーを閉じた状態だと上品な日記帳やフォトブックに見えてしまいます。

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▼ カバーを付けてもKindle Oasis本体の3分の1くらいはむき出しの状態になります。カバーを付ける人だと気になるかもしれません。

薄さ、軽さを実測

▼ 実際に計測してみました。公称値3.4mmの最薄部ですがデジタルノギスでは3.63mmでした。これは表面の縁が画面保護のため少し浮き上がっているためだと思われます。

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▼ 最厚部は公称値8.5mmのところ8.68mmでした。

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▼ Kindle Oasis本体の重量です。3G付きの公称値133gに対して134gでした。

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▼ バッテリー内蔵レザーカバーは公称値107gのところ108gでした。

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隠しコマンド

いつもの隠しコマンドは健在でした。

スクリーンショットの撮影の仕方

従来同様にスクリーン上の対角線にある2か所のコーナーを同時にタップします。一瞬白黒反転するのが成功の合図。PNG形式でUSBストレージに保存されます。

スクリーンの自動回転と移動ボタンの反転方法

▼ Kindle Oasisは持ち手の部分が特徴的です。左右どちらでも持てるように持つ手に合わせてスクリーンが自動で回転します。150度くらい倒すと回転するので思ったよりもセンシティブではなくてホッとしました。動きも非常にスムーズです。

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▼ ボタンの配置でちょっと困ったことがあります。これまでのKindleは下側のボタンが進む、上側が戻るでしたが、Kindle Oasisは入れ替わっています。これは設定画面で反転させることが可能です。

Kindle Oasis Screenshots

Kindle Oasis Screenshots

[2016年4月27日追記]Oasisにおいてなぜこれまでの移動ボタンと反転させる必要があったのか、既存ユーザの違和感を覚えるであろうことを承知で踏み切ったのかはOasisの持ち方で後述いたします。

デュアルバッテリーの充電

通常使用時、バッテリー残量は画面右上に表示されますが、カバーなしの状態だと本体の残量、カバー装着時は(おそらく)両方の合計の残量が表示されます。

▼ 充電中の表示は、カバー装着時は以下のように本体とカバー側のそれぞれの残量が表示されます。

Kindle Oasis Screenshots

Kindle Oasisはどのように持てば良いのか?

Kindle Oasisの最大の特徴が、「左右どちらの手で持っても同じ操作が可能」「バッテリー内蔵カバーで長寿命」ということですから、カバー装着を前提に持ち方を考えた方が良いのでしょう。

▼ あり得ない持ち方の1つ目。文庫本などではポピュラーなスタイルですが、Kindle Oasisだと物理ボタンには指が届きませんし、スクリーン上でスワイプするのも難しい持ち方です。

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▼ あり得ない持ち方の2つ目。あえて移動ボタンがないベゼル幅の狭い方を左手で持つ。非常に窮屈でスクリーン上でスワイプ操作するのも不安定で危険です。このように持たないとカバーの「amazon」の文字が天地反転してしまうのです。

▼ 先ほどのカバーに刻印されている「amazon」天地反転させない持ち方は、右手で持つことです。移動ボタンも押せるし、スワイプも楽です。

▼ あるいは、カバーに刻印されている「amazon」天地反転を気にせず、回転させ持ち手の部分を左手で持つ。

新幹線や飛行機など座席でくつろぎながら両手で持つということもありですが、通勤電車・バスではちょっと考えにくいです。自分にあった持ち方を考える必要があるでしょう。

[2016年4月27日追記]▼ Kindle Oasisは左右どちらの手でも持つために設計されており、重心は中央寄りになリます。そのため上の直前2つの写真のように利き手で持つ場合に、移動ボタンの下側付近を持つと重たく感じてしまうのです。Oasisの軽さを感じるためには上側のボタンに親指を添えるような持ち方が最適です。したがって、ページめくりは反転させずにデフォルトで良かったのです。これはよく考えられていると思います。

音声データとBluetoothについて

USBストレージの中に音声ファイルと思わせる痕跡がありました。FCCの承認取得時にBluetoothイヤフォンをテストしていたと言われることと関係あるのかもしれません。

「voice」というフォルダに「vox_en_us_salli22i」「lang_en_us.dat」という2つのファイルが格納されています。

Kindle Touchまでは本体にスピーカーと3.5mmイヤフォンジャックがあり、音声の読み上げも対応していましたが、その後のKindleからは消えたままです。OTAアップデートされることを期待したいと思います。

BluetoothのチップがあるかどうかはiFixitが早々に分解記事を公開すると思いますのでそちらで確認したいと思います。

[2016年5月13日追記] @ichinomoto さんが早速分解されておりますが、今のところBluetoothらしいチップは発見されていません。

画面の明るさ

▼ 公式ページには「目に優しい『フロントライト』がさらに進化。LEDを60%多く使用し、さらにスクリーンの明るさが均一に」とあります。最大輝度にして比較してみると、Kindle Oasisの方が微妙に明るい気はいたします。

比較している際に気がつきましたが、Kindle OasisにはKindle Voyageにあったフロントライトの自動調節機能(「明るさを自動調整」)がなくなっていました。小型軽量化で環境光センサーが削られたためと思われます。

ファーストインプレッション

  1. 軽くて薄いは実感できるレベル。本当に持った瞬間は持ち手はVoyageよりも厚みがあり、左右どちらでも持てるよう重心は中央寄りになっているので下側を持つと少し重たく感じました。しかし、Voyageを持ってからOasisを持ち直すと「あ、やっぱりこれ軽い」と実感できます。
  2. ただし特長のひとつでもあるデュアルバッテリーを装着すると「薄さ」「軽さ」が犠牲となり両方を一度に実感することは難しいです。もっとも、従来からカバー付きで使用しているユーザーにとっては問題ないと思われます。
  3. スクリーンや移動ボタンの自動回転は、もう少しぎこちなさを想像していたものの実際は非常にスムーズに動作するので驚きました。
  4. ページめくりが物理ボタンになったことはVoyageからの退化かもしれないが、ユーザー本位で操作のしやすさを優先した結果と思います。ただし、スクリーンのスワイプでも操作可能なことから完全になくしてフル・フラット画面にした方がさらなる小型化、軽量化に寄与したのかもしれません。
  5. 電源ボタンについては、カバー装着を前提に考える誤操作しにくい上部にあった方がよいと理解できました。仮に下部に配置した場合、持ち手の部分に小指などが当たる可能性がありこの場所にしかなかったでしょうし。
  6. 物理ボタンが増えたことで安っぽさが出てしまった感は否めないものの、バッテリー内蔵カバーは高級感を演出してくれるアイテムになっています。
  7. 画面の明るさは特に実感できていません。環境光に合わせて「明るさを自動調整」機能が消えてしまったのはなぜでしょうか。

ユーザーの読書体験を追求するとこの形に進化するのでしょうか?Voyageから進化した部分、そうとも言い切れない部分があって価格は1万円も高いです。これはないよね、Amazonさんと声を大にして言いたい。

たかがリーダー端末に3万円〜4万円を出すのでしょうか(出しますけれども・・・)。文庫本何冊分ですか?

電子ペーパーを使った端末という他にない特長、たとえばDX版や二つ折り可能な画面など、あっと言わせるようなものを世に送り出してほしいです。