加齢でしょうね。一晩寝れば疲労回復していたのは遠い昔の思い出。睡眠の質が低下しているのかもなどと考えるようになり睡眠を科学したくなりました。そこで昨年12月に『Beddit Sleep Monitor 3.5』を購入。
この製品はあまり記事になっていないようなので購入を検討されている方の参考になれば。特に前モデルの3の使用ユーザは乗り換えかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか?
Bedditという会社
アップルが2017年に買収した企業です。Beddit Sleep Monitor 3.5はアップルが買収後に昨年12月にリリースした商品ですが、その前のモデルは3.0です。
開封
英語表記のパッケージ。日本語はありません。
同梱品。Beddit Sleep Monitor本体、USB電源アダプタ、ユーザーガイド。
Beddit Sleep Monitor本体
表はこんな感じ。センサーは布地ケースでカバーされています。USBケーブルは約2mあります。
広げたところ。サイズは長さ78cm、幅6.5cm、厚さ0.2cmです。
裏側。ラバー素材で滑らないようになってます。このセンサーはベッドとシーツの間に入れて計測するので「すべらない」ことはとても重要。
センサー本体はこんな感じで保護されています。
取り付け方
多言語ユーザーガイドには日本語セクションがあります。専用アプリも英語のみなので日本語化されているのはこの部分だけかも(執筆時点)。
センサーは枕から離した胸の位置になるように敷きます。
専用アプリ『Beddit (for Model 3.5)』の画面に従いiPhoneとBluetooth接続します。
接続を終えるとセンサーがしっかり反応するかテストを促されます。
普段の起床時間を入力すると睡眠時間7時間の設定が促されます。自分の理想は12時就寝・7時起床のサイクルなのでこれに従うことに。
そうすると就寝時間は23:30がサジェストされました。就寝時刻と眠りに落ちる時刻は違うということですね。
ちなみに「いびき」を感知するにはiPhoneのマイクを使うので専用アプリでオンにしなければなりません。オーディオ機能が制限されるようですが自分は就寝中はiPhoneを全く使わないので問題ありません。
これで設定完了です。あとはベッドに入れば自動的に記録が開始されます。
就寝時刻の通知
設定したゴールに向かってちゃんと寝ろよと通知が届きます。おお、これまでの生活だと23:30に寝るの難しい・・・
計測は何もせず普段どおりに寝るだけ
いつも通りにベッドに入り、寝るだけ。起床してベッドから離れるとセンサーが感知してiPhoneに睡眠時間とTips的なコメントを通知します。スマホやセンサーでの操作は一切不要です。
専用アプリのホーム画面。最上段は一週間のハイライト。真ん中のグリーンのベッドマークがオンになって入れば設定時刻までに就寝できたことを示し、ブルーのリングは設定した睡眠時間を100%とした場合の実績の割合を示しています。
次の段は「睡眠の分析」セクションで、横棒グラフの最下段のグレーはベッドに入っている状態を示しています。トイレのためにベッドから出るとグラフはその時間だけ途切れて記録されます。真ん中のブルーのグラフは睡眠を示していてこの日は3時直前と6時から7時の間に断続的に途切れており、この時間帯は睡眠ではない状態だったことを示しています。赤字の部分はいびきを記録しますが、この日はいびきは検知されなかったようですが、私の場合、疲れてたり、飲み会の日の夜は眠りに落ちた直後にいびきが出ているようです。センサーは部屋の温度や湿度も計測します。
次の段は「心拍数」のセクションです。線グラフでどのように推移したかがわかります。ちょうど1月9日のNHK総合の『ためしてガッテン』という番組で岩手県花巻市・大迫町の町民の方々が長年にわたり測定を継続されたことから安静時脈拍(朝起きた時の脈拍)が突然死のリスクに関係しているということが紹介されていました(脈拍61〜64回/分を1.00とすると、〜69で1.63倍、〜73で2.54倍、74〜だと2.61倍)。心拍数と脈拍は厳密には違うようですが、この日の筆者の数値は平均的な範囲のようです。
最後に、起床後、iPhoneにその日の睡眠時間が通知されるので、それをタップし。目覚めがどうだったかを7段階で記録します。この日は7時間寝れましたが朝方何度か目が覚めてしまったのでGreatの一つ手前かなという感じ。
トラッカーのまとめ分析
毎日の記録をまとめてレポートしてくれます。
こちらは1週間の記録です。睡眠時間7時間に対して達成できたのは2日間、就寝時間は1日という悲惨さ・・・
心拍数と部屋の温度。木曜日の心拍数が少し高め。酒宴があり就寝時刻が遅くなった日ですね。体は嘘をつかないということでしょうか。。。
湿度と毎日の目覚めの評価。ちょっと乾燥気味ですね。
Appleヘルスとの連携
ヘルスアプリとの連携が可能で睡眠時間が記録されます。
心拍数にも連携されます。就寝中の心拍数はBeddit Sleep Monitor 3.5で記録し、起床後はApple Watchで記録されます。
Apple Watchで何ができる?
Apple Watchでアプリを開いても就寝時刻が表示されるだけです。
あとは就寝時刻のリマインダーが届きます。
前バージョンから失われた機能
前バージョンのモデル3ではアプリの機能としては睡眠の質をスコア化していたようですが、モデル3.5になりその機能がなくなっています。
前バージョンを使用していないのでわかりませんが、モデル3.5を使用してみて感じたのは、センサーは事実を記録してくれて、睡眠トラッカーを初めて利用するので、それだけでもスゴイことではありますが、事実を記録しているだけでその結果である眠りの質がどうなのかがわかりません。
これはアプリ側の話なのでスコア化機能は復活してほしいですね。
センサーはずれないのか
このセンサーは、ベッドのマットレスとシーツの間にセットします。位置がずれて正しく計測されないってことないのか?と不安はありました杞憂でした。
筆者は割と寝返りを打つ方で翌朝には掛け布団がベッドから落ちていることもあります。ですが、全く問題ありませんでした。センサーを保護するケースの裏側がラバー素材なのでずれにくくなっています。
なぜBeddit Sleep Monitorなのか
このセンサーに15,800円(税別、執筆時点)の価値がありますか?
睡眠トラッカーは色々ありますが、例えばApple Watchでは睡眠中に充電できないし、寝るときに何かを身につけるのは嫌でした。
普通にベッドに入り、寝て、起きるだけ、あとは勝手に記録されている。これって何気に重要です。今までのルーティンに別の要素を入れると習慣化するまでが大変。自分の性格上、そういうのは続かない・・・
ヘルスアプリとシームレスに連携するのもポイント。
でも高いですよね・・・
改善してほしい点
3点ほどあります。
まず、前モデルを使用したことはありませんが、スコア化して欲しいです。自分の睡眠の質がいいのか悪いのかよくわかりません。
2点目は、アプリ内からは正確な就寝や睡眠、起床時刻がわからない点。ヘルスアプリのソースから辿ればわかりますが使いにくい。Bedditアプリ内で把握できるようにしてほしい。
最後に、英語で困ることもありませんが、日本語対応してほしいですね。
購入するためには
オンラインストアでは「現在注文できません」になっています(執筆時点)。以前からこの表示ですが、アップル銀座では在庫があって購入することができました。購入したい方はリアル店舗の在庫を確認した方が良さそうです。