9月14日に発表されたiPhone5が発売されたのは9月21日。前回(iPhone4S)は1ヶ月ほど遅れて米国版を購入しましたが、今回はもっと早く手に入れたかったので香港版を購入しました。ドコモXi(他社のLTE)回線で使用できるのかが気になるところでしたが、手元に届く前に「使用不可」で確定してしまいました。うーん、残念。
nano SIMについて
iPhone5で採用されたnano SIMはドコモでは提供していませんのでハサミで切りました。ただ、手元にnano SIMのサンプルがないので、あらかじめ購入しておいたnano SIMアダプタを参考に切り取りました。
プラスチック部分の他に金属部分をハサミで切り取るのでガタガタに・・・でも大丈夫。当初、厚さが気になっていましたが、裏のプラスチック部分をヤスリがけしなくてもピッタリ入りました。
mini SIM、micro SIM、nano SIMを並べてみました。
先日、秋葉原のSIMロックフリーiPhoneを販売しているお店に行って驚いたのですが、nano SIMカッターの1回500円レンタルがありました。購入すると2,000円程しますのでお得と言えばそうですが・・・恐るべし秋葉原。
LTEとテザリングについて
音声通話および3Gについては問題なく認識しました。APNは(spモードを利用できないので)moperaサービスが必要です。
購入したのはGSMモデル(A1429)なので、ドコモXiのLTEバンド1に対応しているはずですが残念ながらダメ。ドコモはキャリアパートナーではないためiOSにキャリアバンドルがないためだと思います。将来的には、JailBreakされれば可能性はありますが、今のところ諦めるしかなさそうです。
テザリングは問題ありません(3G限定)。
docomo WI-FI接続[2012/10/14追記]
docomo WI-FIについて一応確認しましたが問題なく接続できました。これまで公衆無線LANのパフォーマンスに懐疑的だったので、実は今回初めてdocomo WI-FIを使ってみたのですが、予想に反してJR秋葉原駅山手線ホームで下り4Mbps、上り1Mbpsも出ていました。たまたまかもしれませんが意外に使えるのかも。
設定方法はこちらの「かんたんログイン」、構成プロファイルを使った「自動ログイン」を確認しています。
むしろ久しぶりだったのでIDとパスワードを確認するのに手間取りました。docomoスマートフォンを使って、設定>ドコモサービス>Wi-Fi>Wi-Fi利用設定>各種設定>docomo Wi-Fi設定>確認、でやっと・・・ご対面でした。その間にspモードパスワードを2回も入力するとか、ドコモさん、お願いしますよ・・・
FOMAプラスエリアは非対応?
検証記事が少ないですが、ドコモのプラチナバンドである800MHz帯は非対応のようです。仕様上の周波数はiPhone4Sと変わりないと思うんですが・・・残念。都市部で使用していれば2GHz帯で十分かもしれませんが、SIMロックフリーの最大のメリットがなくなったと言えるでしょう。
国内で使用するSIMロックフリーのメリットは
LTEもFOMAプラスエリアも利用できません。料金や容量、速度制限など細かい違いはあるものの、海外渡航の機会が多く現地SIMカードを利用する等の日本国外で使う場合を除けば、国内でSIMロックフリーiPhone5を使うことのメリットはないかもしれません。ドコモ網を使うMVNOが提供する安い料金プランという選択肢もありですが、ハード購入時のワンタイムコストを回収しきれるほどでもないように思います。
その他[2012/9/30追記]
ステータスバーのキャリア名は、iPhone4Sは”NTT DOCOMO”と”JP DOCOMO”が表示されていましたが、iPhone5では”NTT DOCOMO”だけのようです。もともとiPhone4もNTT DOCOMOと表示されていたので、iPhone4Sがどんな拍子でJP DOCOMOと表示されるのかは未だに謎です(モデムチップが原因?)。
マナーモードの場合はシャッター音は鳴動しません。これはSIMロックフリーというよりも(真偽はわかりませんが)日本とカンボジアの2ヵ国だけの仕様だとか。電車でブログに載せるスクリーンショットを撮る時などは「ガシャッ」と大きな音が鳴らないので助かります。
FaceTimeの電話番号によるアクティベートは(わたしは)成功していません。iPhone4S(SIMロックフリー版)では同じドコモXiのSIMでアクティベートできてたのに。認証方法が変わったのかもしれませんが(iPhone4Sまでは国際SMSで認証)。1通50円しますので何度も試せない・・・どうしてもという場合はApple IDを使用できます。iMessageも同様にアクティベーション中から反応がありません。
最終的には「アクティベーションできませんでした」「やり直してください」と失敗します。
ドコモの緊急速報「エリアメール」(緊急地震速報、津波警報、災害・避難情報)には対応していません。iOS6で対応した緊急速報(緊急地震速報、津波警報、災害・避難情報)を受信するためにはKDDI(au)版かSoftBank版のiPhone4S(ただしiOS6以上)またはiPhone5が必要です。
結論的な・・・
ドコモ網をiPhoneで使いたい方はiPhone4S(SIMロックフリー版)が良さそうです。あるいはiPhone5を使いたいならauかSoftBankです。(今のところは・・・)
[2012年11月3日追記]iOS6.0.1でLTE表示の報告について検証
[2012年11月29日追記]ハード的にはFOMAプラスエリアに対応か?
9月に総務省の技術基準適合証明を受けた端末が公示され、FOMAプラスエリア非対応と思われたSIMロックフリー版iPhone5が実は該当のバンドが認証を受けていたことが分かりました。世界でもドコモだけの特殊バンドだけだったために効率化で外されたのかとも思われましたがこれは嬉しいニュースです。
iOS6.0.1ではXi(LTE)の接続は確認できていますので、次期アップデート等で接続出来るようになるのかもしれません。