本日(7月25日)からSoftBankが念願の900MHz帯、いわゆるプラチナバンドがスタートしたとあって、対応地域かどうかを確認する方法としてiPhoneの電話アプリから隠しコマンドで起動するFieldTestが話題のようです。
わたしの場合は、docomo SIMなので関係ないのですが、FieldTest.appをまともに使ったことがなかったのでいろいろと実験してみました。
ドコモの800MHz帯と2GHz帯
都心部は2GHz帯だけかと思っていたのですが、実際には800MHz帯の周波数を掴んでいました。同じ場所でFieldTestを起動し直したところ今度は2GHz帯の周波数です。ちょうど両エリアの境目だったのかもしれません(あるいは二重構成のエリア?)。Cell IDが異なっているので違う基地局からの電波を掴んでいたのだろうと思います。
左側はDownlink 1037、Uplink 812でバンドⅤ/バンドⅥのドコモFOMAプラスエリア(プラチナバンド)であることが分かります。右側はDownlink 10688、Uplink 9738でバンドⅠのFOMAエリアの2GHz帯です。
UMTS frequency bands – Wikipedia, the free encyclopedia
調べてみると、都心かどうかは分かりませんが、関東だけでも800MHz帯基地局は結構あることが分かりました。
携帯・PHS関連@Wiki – 携帯電話基地局免許数(平成24年6月9日現在)
FieldTestにURLスキームはないのか
いちいち電話アプリに隠しコマンド(*3001#12345#*)を入力するのは面倒なので電話アプリのURLスキーム(tel:)を使ってどうにかならないか試してみましたがダメでした。
Apple URL Scheme Reference: Phone Links
tel:*3001#12345#* としてもセキュリティの観点から”*”、”#”のような特殊文字は受け付けないそうです。たしかに、勝手に悪意あるリンクを踏んで怪しい先へ転送されても困ります。うーん、残念。
FieldTestをホーム画面に置く
JailBreakするとホーム画面に置くことができます。こちらのサイトで詳しく紹介されています。
iPhone 3GSも、iPadも、FOMAプラスエリア対応だった | ytsuboi’s blog
/Applications/FieldTest.app/にあるinfo.plistを編集します。アイコンが用意されていないので真白になりますが、適当な画像を同じディレクトリに”icon@2x.png”として置くと反映できます(要Respring)。これでカンタンにFieldTestを実行することが出来ます。
JailBreakはアップル社が提供するセキュアな環境を無効化する危険な行為です。
KDDI版iPhoneはどうなっているのか
W-CDMAと異なりバンドそのものが表示されているようです。
SoftBankの900MHz帯はどうなのか?
これから基地局が増えて回線満足度が高まっていくといいですね。願わくはdocomoユーザがMNPでSoftBankへポートアウトしてもらってドコモの帯域が少しでも空いて欲しいなと。今後、いろいろな検証がなされると思うので注目したいと思います。