iPadの写真アプリを使えば撮りためた画像をデジタルフォトフレームとして楽しむことができる。とはいうものの、意外にその機能を使ってじっくり眺めるというのは最初のうちか人にホレホレするときぐらいで普段はそれほどない。せっかくの大画面がもったいない。そんな時に @hitoriblog さんのWallpaperAutoChanger for iPadを使えば普段からに楽しむことができる。
このアプリはiPadのホーム画面の壁紙を指定した時間間隔、アンロック時、アプリ終了時などのタイミングに応じて自動で切り替えてくれるアプリケーション。詳しくは”iPadの壁紙を自動的に切り替える WallpaperAutoChanger”を参照。
注意喚起情報:JailBreakを伴います。自己責任でどうぞ。
壁紙のテーマをディレクトリで管理する
常に同じ画像を切り替えるのも退屈してしまうので、気分に合わせてテーマ分類する。WallpaperAutoChangerの設定画面には”Pool Directory”という設定項目があり、デフォルトでは”/var/mobile/Media/Wallpapers”が指定されている。これを利用してサブディレクトリにテーマ毎に画像を分類する。例えば次の通り。
/var/mobile/Media/Wallpapers/Senna:アイルトン・セナ関連画像
/var/mobile/Media/Wallpapers/Landscape:風景画像
分類の方法はお好みで。気分にあわせ設定画面から切り替え画像のテーマを設定できる。
WinterBoardを使ってホーム画面をカスタマイズする
ホーム画面にはアイコンが並び、ドックが配置されている。画像を楽しむにはこれらが邪魔をする。そんな時にはWinterBoardでアイコンやドックを透過してしまうとよい。
余談だがiPadでWinterBoardを使う場合にはiPhoneとは異なる部分が多く注意が必要。WinterBoardを使用せず実現できる場合もあるが、自分は復元が必要になるような不具合には遭遇していないし、カスタマイズの再現がカンタンなので必須アプリのうちのひとつである。
アイコンの透過
デフォルトで入っているテーマ”Dim Icons”をONにする。ただし、透過が弱いので”/Library/Themes/Dim Icons.theme/Info.plist”で設定されているIconAlpha値を0.5から0.4に修正する。これより小さい値にするとホーム画面でアイコンを識別しづらくなる。
Dockの透過
デフォルトで入っているテーマ”Transparent Dock”をONにしても透過されない。これはiPadがiPhone/iPod touchと異なりデバイスをタテにしたときのDock画像、ヨコにした時のDock画像の両方が必要になるから。SpringBoardの画像ファイルはiPhoneと同じ場所のようなので、そこからDock画像らしきファイルを探し出し、WinterBoardのオリジナルテーマを作成する(ディレクトリ名:”XXXXX.theme”)。
デフォルト画像は”/System/Library/CoreServices/SpringBoard.app/”にある次のファイル:
SBDockBGT-Landscape.png
SBDockBGT-Portrait.png
WallpaperIconDockShadowT.png
その他にもらしきファイルがあったが最低限これを透過させればよいと思われる。同じピクセルで同じファイル名の透過画像を作り自作テーマディレクトリの下(/Library/Themes/XXXXX.theme/Folders/SpringBoard.app)に置き、WinterBoardからこのテーマをONにしてRespringをかける。
Categories/SBも組み合わせてアイコンを整理するとさらに効果的。もっともiPadにiPhoneのdBar[One]を適用することができれば壁紙を楽しむには最高のカタチになるかもしれない。見たい画像はたくさんあるけれど、iPadをデジタルフォトフレームとしてスライドショーで眺めるという手間と時間が億劫になってしまう。それを日常の操作の中で楽しむことを可能とするWallpaperAutoChangerは本当に素晴らしいアプリケーションだと思う。是非、Appleには標準実装してもらい。
動作環境
iPad WIFI+3G 16GB-USA iOS3.2 Spirit Jailbreak済み
WallpaperAutoChanger 0.3-1
WinterBoard 0.9.3211-1