Desire SをrootedにするためにはS-OFFが必要になります。7月に公開された公式アンロックツールがこの機種に対応するのを待っていたのですが、ハイスペック機種が優先されている様子(現時点ではSensation、EVO 3D、Flyer)。非公式ツールを使ってS-OFFし、rootedにしてみました。少しはまったのでその備忘録です。
HTC Desire SのS-OFFとは
出荷時にはHTCがユーザーが端末を安全に利用できるようにbootloaderにロックをかけています。これがS-ON(Security ON)の状態で、解除された状態をS-OFF(Security OFF)といいます。bootloaderのロックを解除することでリカバリーイメージを入れ替え、システム領域にも自由にアクセスすることができるようになります。
S-OFF作業
以下のサイトを参考にして、”Revolutionary Tool 0.4pre4″というツールは使用し、S-OFFとリカバリーイメージを入れ替えます。ちょっとの間に何度かバージョンアップしていますし、まだβ版のツールですから自己責任で実行する必要があります。
Gain S-OFF On HTC Desire S With AlphaRevX [How To Guide]
このツールはLinux版かWindows版です。UbuntuがMacの仮想環境にあるのですが正常動作するか不安だったのでWindows版を使いました。S-OFFは手順どおりで進めると10分もあれば完了すると思います。ターミナルに表示されるメッセージに”When life gives you lemons, make lemonade.”という英語の諺が出てきますが、なかなか皮肉が効いています。
そして、リカバリーを拡張するClockwordMod Recoveryに差し替えるか聞いてきますので”Y”とします。
WIFIが使えないトラブルに
S-OFF完了し、リブートしてみると、WIFI接続できないトラブルに見舞われました。原因は特定できていませんが、以前S-OFFしようとSDカードに入れっぱなしにしていたPG88IMGが、今回のS-OFF完了してbootloaderメニューを出したときに読み込んでしまった可能性があります。3Gは問題ないのですが、さすがにWIFI接続できないのは不便すぎます。WIFI修正のパッチを当ててみたのですが効果がないため、RUUを焼いて初期状態に戻したところ(S-OFFは継続)、WIFIが無事復活しました。
[ROM]Shipped Desire S ROM Collection – xda-developers
リカバリーイメージを入れ直し
初期状態に戻したために、ツール経由で入れた拡張リカバリーイメージも消えてしまい、再度、ClockwordMod Recoveryを入れ直すことに。Revolutionary Tool 0.4pre4を使ってもうまく入らないので、リカバリーイメージをダウンロードして、ターミナルからSDKのコマンドを使って手動で入れました。
ダウンロードしたリカバリイメージのファイル名をrecovery.imgに修正しておきます。
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> adb reboot bootloader > fastboot flash recovery recovery.img |
rootedにして日本語フォントを入れる
rootedの定義はよくわかりませんが、S-OFFして拡張リカバリーに入れ替えてもroot権限がとれるわけではありませんので、suとかSuperuser.apkを入れ終わったら”rooted”になるのかなと思っています。BusyBoxはAndroidマーケットにあるようなので、そちらを使ってみました。あとは日本語フォントを入れてやっとCJKフォントから抜け出したDesire Sができあがりました。
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$ su # mount -o rw,remount /dev/block/mmcblk0p25 /system # cd /sdcard # cp DroidSansJapanese.ttf DroidSansFallback.ttf /system/fonts/ # cd /system/fonts/ # chmod 0644 DroidSansJapanese.ttf DroidSansFallback.ttf |
せっかくなのでSense3.0のROMを焼いた
久しぶりにROM Managerを入れてROMを入れ替えて遊んでみました。Sense3.0を試してみたくて次のサイトからダウンロードして、フルワイプして焼きます(起動ロゴでループしますので注意)。
[ROM] [16 SEP] Desires S Android 2.3.5 Sense 3.0 [v1.1 STABLE][Official Desire S ROM] – xda-developers
やっぱり、HTCのSense UIは最高です。初代HTC Desireから気に入っていたSense UIがさらにパワーアップしていました。最近はサムソンのGALAXY S2やソニエリのXperia mini pro SK17iを使っていましたがUIがどうも好きになれません。もっと日本キャリアがHTC端末を扱って欲しいですね。
ShootMeがAndroidマーケットから消えた?
スクリーンショットを撮るためにShootMeをインストールしようとしたところ、Androidマーケットから消えていました。以下のサイトからダウンロードして、設定>アプリケーション>不明な提供元、にチェックを入れてインストールします。
Download free ShootMe app for Android at Freeware Lovers
HTCがSense3.5搭載端末にDropboxの3GB追加容量を無償提供するサービス?
先日発表されたばかりのHTC Rhymeと同じく発表された「Sense 3.5搭載端末へのDropboxの3GB追加容量の無償提供」ですが、Sense3.0のカスタムROMを入れたDesire Sにも適用してもらえたようです。
HTC、Sense 3.5搭載機種に3GBのDropbox追加容量を無料提供、まずはHTC Rhymeから | juggly.cn
このニュースを見る限り、新端末のHTC Rhymeからとなっていましたし、過去の端末にも適用されるか不明とされていましたので、Desire Sは対象外なのかと思っていましたが、なんと3GB追加容量の無償提供案内がDropboxから届きました。以下の通りDesire Sに入れたカスタムROMのSense UIは3.0です。
Desire SからDropboxを一度アンインストールして、再度インストールし直し、IDとパスワードを入力して認証完了したと同時にメールが届きました。
手続きを完了すると、以後の12ヶ月間は3GBを増やして6.5GBになったとメールが届きました。手続き直前は無償分2GBと紹介プログラムの追加容量で3.5GBになっていましたので、今回のHTCからのボーナス3GBを加えて6.5GBとなっています。
上記のニュースでは12ヶ月という「期間限定」は触れられていなかったと思いますが、どうなんでしょうか。形式的に12ヶ月としているのかもしれませんが、気になるところです。しかし、予期せぬボーナスになんだか得した気分です。もしかすると他の機種やSenseバージョンに関係なく試してみると3GBボーナスがもらえるかもしれません。
「[UPDATE3]HTC Desire SをS-OFF/rootedにした備忘録」への3件のフィードバック
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当方もDesire Sを所有しておりますが完全初期化をする為にはRUUをPC接続から
アップデートしただけでは上手くいかないようですね。起動させてもHTCで固まってしまします。
S-ON、bootloaderを初期に戻す必要があるのでしょうか?Revolutionaryのbootloaderは
立ち上がります。
サイズや形は気に入っていて、スペックはそうでもないですが良い端末で気に入っていました。でもいろいろとトラブルが多かったなぁという印象です。
その後、Android Flasherでhboot.imgを入れ直しRevolutionaryを取り除きまして、無事に公式ICSの入れ替えに成功しました。Sense3.6は素晴らしいです。巣立っていくんですけど。