Amazon Kindle Tablet発売前に日本の電子書籍について調べてみた

電子書籍元年と言われた昨年から今年に入っても盛り上がりに欠けているように感じるのは私だけではないのではないでしょうか。Amazon Kindle Tabletのリリースを間近に控えて、そんな日本の電子書籍に関することを調べてみました。

電子書籍フォーマット

電子書籍フォーマットは知らないものも多くあるようです。PDFや、アップルのiBookstoreが対応しているePub、AmazonのKindleStoreのAZWくらいしか知らなかったのですが、各陣営はTSUTAYA GALAPAGOSが採用するXMDFなど日本語に対応した様々なフォーマットを開発しています。なるほど、これだけフォーマットがバラバラだと、他のフォーマットへファイル変換を効率よく行えるような「中間フォーマット」の仕組みが必要になるわけなんですね。

電子書籍のフォーマット一覧 – NAVER まとめ

電子書籍の文脈での“中間フォーマット”って、どういうものなん.. – 人力検索はてな

電子書籍ストア

iPhone/iPad、KindleユーザはiBookstoreやKindleStoreを連想してしまうと思いますが、残念ながらいずれのストアにも日本語書籍の取り扱いはありません。では、日本語フォーマットに対応した電子書籍はどこで購入できるのでしょうか?今年6月に購入したドコモGALAXY S2には『マガストア』『Bookストア2Dfacto』『BookLive!for GALAXY』『書籍・コミック E★エブリスタ』『電子書籍ebook japan』のアイコンがプリインストールされていますが、フォーマットが何で、互換性があるのかないのか、理解するのは困難です。

調べてみるとこの他にも『LISMO Book Store』『Book Place』『ソフトバンクブックストア』『BooksV』『紀伊國屋書店』『BOOK☆WALKER』等々、たくさんの電子書籍ストアがあるようです。各ストアの蔵書点数は数十万を超えるものから数百点までバラツキがありますが、それぞれ得意なジャンルがあるでしょうから単純に蔵書点数だけでは判断できませんが、大きい書店の方が目当ての書籍があるのではないかという期待値は高まります。

表で分かる電子書籍ストア比較 (1/2) – 電子書籍情報が満載! eBook USER

電子書籍リーダー

電子書籍リーダーというと、シャープの『GALAPAGOS(ガラパゴス)』、ソニーの『Reader(リーダー)』、アマゾンの『Kindle(キンドル)』を思い浮かべてしまいますが、広い意味ではパソコンや、アップルのiPad、GALAXY Tabのようなタブレット端末、iPhoneやAndroid OSのスマートフォン、ガラケーも含まれるのかもしれません。

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リーダーに特化したデバイスなら、コンテンツはもちろんですが、対応フォーマット、重量やサイズ、価格などで魅力を訴求できないと、高機能なタブレット端末と真正面から競合することになります。先日、GALAPAGOS(10.8インチ、5.5インチモデル)の取扱い停止を表明したシャープはこの辺を見誤ったのかもしれません(コンテンツ配信やイー・モバイル向けのA01SHは残るようです)。Kindle Tabletはまだ謎が多いですが、事前情報ではスペック重視ではないようですから高機能タブレット端末とスマートフォンの間を埋めてくれるようなリーダー端末として期待してしまいます。