既にiOS4からは英和和英辞書や国語辞典が内蔵されており、iBooksやPagesのようなアップルがリリースしている一部アプリでは利用することができました。今回iOS5になってその機能が大幅に強化され、手軽に辞書で意味を確認できるようになりました。これで辞書アプリが不要とまでは言えませんが、英和辞書や国語辞典アプリは利用する機会は減るかもしれません。
内蔵されている辞書
iOS5においてもiOS4で収録されていた辞書の種類に変更はないようです。
- New Oxford American Dictionary
- Oxford American Writer’s Thesaurus
- Apple Dictionary(Apple用語辞典)
- 小学館 大辞泉
- 小学館 プログレッシブ英和和英辞典
- 小学館 類語例解辞典
SafariやMobilMailでも利用可能になった辞書
文字列を範囲選択した際に「辞書」というメニューが出ればいずれかの辞書に該当があるということ。たとえば、iPhoneの仕様に関するページの「Wi-Fi 802.11b/g/n」の「802.11」部分を選択してみたところです。この単語ではApple用語辞典が表示されました。設定の言語環境が日本語の場合は日本語で表示され、英語の場合は英語が優先されて表示されます。
英単語も調べることが可能です。言語環境が日本語であれば「小学館 プログレッシブ英和和英辞典」を検索。ただし和製英語のような単語については「小学館 大辞泉」が優先して表示されてしまうようです。
今度はMobileMailアプリで確認してみます。米AmazonからKindleに関する新しい機能のお知らせメールです。言語環境が日本語であれば英和辞書が優先されて結果を表示します。
自分が調べたい単語も調べることが可能
範囲選択が可能でコピーやカットのメニューがでる場面では、ほとんどが辞書機能を利用できると思います。
※辞書に該当がなければ範囲選択しても「辞書」メニューは表示されません。
※またKindleのようにアプリ側で独自制御している場合も「辞書」メニューは表示されません。
そこで自分で調べたい単語もあるはずです。そんな時はメモアプリのようなアプリで文字列をタイプして範囲選択すると調べることが可能です。難点は自分が調べたい辞書を選択することができないこと。たとえば日本語でも通じるようなカタカナ英語は大辞泉が優先されてしまい英和辞書を調べることができません。また、和英辞書は言語環境が英語になっていないと検索できない様子です。
iBooksの辞書機能も強化されていた
iBooksはその書籍側の言語設定によって優先される辞書が変わります。英語書籍の場合は「英和辞書を調べたいのに・・・」と思っても、英英辞典のNew Oxford American Dictionaryが優先されてしまいます。これを英和辞書に設定する方法は以下のエントリのとおりです。同じ方法でiBooks1.3.2、iPhone4/iOS5.0、iPhone4S/iOS5.0にて稼働確認しています。
[UPDATE4]iBooksのルックアップ辞書を英和・和英にする方法 | 代助のブログ
大辞泉 プログレッシブ英和和英辞典 類語例解辞典 …
これで英語書籍も日本語で理解しながら読みやすくなりますが、iOS5.0で使うiBooksにはさらに便利な機能があります。表示した検索結果からさらに単語の意味を表示できるのです。
ようこそ、知識の泉へ
調べたい辞書を引けるわけではないので、使い勝手が悪い場面もあるかもしれませんが、辞書アプリを起動してキーボードでタイプして調べるよりは素早く意味を確認することができるようになります。SafariやMobileMail、メモ、iBooksアプリで紹介しましたが、iOS5ならこのほかにも利用できるアプリが沢山あります。手軽に辞書を引いて語彙力アップにつなげてみてはいかがでしょうか。
大辞林 2.5
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
販売元: 物書堂 – MONOKAKIDO Co. Ltd.(サイズ: 131.0 MB)
デジタル大辞泉 14.0
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
販売元: SHOGAKUKAN INC.(サイズ: 281.0 MB)
ウィズダム英和・和英辞典 3.6.2
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
販売元: 物書堂 – MONOKAKIDO Co. Ltd.(サイズ: 206.1 MB)
「iOS5で大幅に強化された辞書機能を使いこなそう」への1件のフィードバック
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4.2からでしょうか?4.1で動いている(母艦がTiger搭載のPowerBook G4のためアップグレードできません)私の3Gでは「コピー」しかでてきません。