先日、日本のApp Storeでも『Facebookメッセンジャー』がダウンロード可能になりました。ところが、日本語環境の場合、ダウンロード後にホーム画面に表示されたアイコンのタイトルを見て唖然。”FBﾒｯｾﾝｼﾞｬｰ”というセンスのなさ。標準アプリの『メッセージ』と類似していることへの配慮があったのかもしれませんが、iPhoneのホーム画面に「半角カナ」はあり得ませんてば・・・
[UPDATE1 2011年10月26日]このアプリは10月26日に1.5.1へアップデートされてデフォルト状態でもホーム画面のアイコンタイトルが『Messenger』となりカスタマイズは不要になりましたが、起動時のフラッシュ画面の『メッセンジャー』も出来れば『Messenger』にしたくありませんか？最後の方に追記しました。
このアプリはFacebookにあるメッセージ機能が独立してアプリになったものです。もともと今年の3月にリリースされたメッセージングアプリ『Beluga』が前身で、Facebook, incに買収され、同じチームが開発したものです。宛先をグループ化したり、写真を貼付、絵文字を利用できたり等ほとんどMMS（マルティメディアメッセージ）のようなキャリアメールと同等の機能があり、特にプッシュ通知が爆速なので大変気に入っていました。
松村太郎のiPhone生活：ソーシャルネットワーキング：インスタント＆グループメッセージングの決定版「Facebookメッセンジャー」 – ITmedia +D モバイル
Facebookメッセンジャー 2.6
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, 仕事効率化
販売元: Facebook, Inc. – Facebook, Inc.（サイズ: 22.0 MB）
Androidでは既にリリースされておりましたので、iPhoneでも利用可能になったらBelugaから完全に乗り替えようと思っていたところこのダサいタイトルに遭遇。これをカンタンに解消するには言語環境を英語にするだけです。アプリの名称は『Messenger』となります。
しかし、メニューや地図なども全て英語になってしまいます。それはそれで不便なので言語環境は日本語のままこのアプリのタイトルだけを英語にしてみました。
準備するもの
以下のサイトからOSにあわせてiExplorerをダウンロード、インストールします。このアプリを使って、iPhoneに入っているFacebookメッセンジャーの設定ファイルを調整します。
iExplorer – Formerly iPhone Explorer, is an iPhone browser for Mac and PC
『Facebookメッセンジャー』のプログラム格納場所を開く
左ペインに表示される”Apps”をドリルダウンして”Messenger”を探します。
これが『Facebookメッセンジャー』アプリのプログラム格納場所です。この中のファイルを操作することで、次のいずれかにカスタマイズすることができます。
- ホーム画面アイコンのタイトルだけを英語にする（アプリ内メニューは日本語）
- アプリを全て英語にする（タイトルだけでなくメニューも全て英語になる）
アイコンのタイトルだけを英語にする
左ペインの”Messenger”をさらにドリルダウンし、”Messenger.app”から”ja.lproj”を開きます。ここで”InfoPlist.strings”を適当なファイル名に変更します。
このファイルがアイコンのディスプレー名を「FBﾒｯｾﾝｼﾞｬｰ」とするように設定しています。このファイル名を変更するとローカライズ情報が読み込まれなくなりますのでデフォルト状態の英語環境「Messenger」と表示されるようになります。変更を反映するためには、本体を再起動する、または言語環境を変更して再度日本語環境に戻します。
アプリを全て英語にする
上記の”InfoPlist.strings”に加え、”Localizable.strings”も適当な名称に変更し、同様に本体を再起動するか、言語環境の変更を繰り返してホーム画面の変更を反映します。
元に戻す方法
上記のファイル名を元に戻し、本体を再起動、または言語環境の変更を繰り返してホーム画面の変更を反映するだけです。または、アプリを一度削除してインストールし直しても元に戻せます。なお、App Storeからアプリのアップデートをした場合にも上記のファイルは全て削除されるため元に戻ります。
フラッシュ画面の『メッセンジャー』を『Messenger』へ修正する方法
起動時に一瞬現れるフラッシュ画面。日本語環境では『メッセンジャー』と表示されます。アイコンタイトルにあわせて英語環境の『Messenger』に修正します。
iExplorerで『Facebookメッセンジャー』の格納場所を開きます。”ja.lproj”にある”Default@2x.png”を適当なファイル名に変更し、アプリを完全に終了して起動し直すと次のようにフラッシュ画面が変わります。
（画像”@ 2x”はiPhone4/S用のためこの方法がiPhone3G/Sでも有効かは未確認です）
元に戻す方法は上記と同様です。ファイル名を元に戻すだけですが、アンインストール後に再インストール、またはApp Storeからアップデートを適用した場合には自動で元に戻ります。
留意点
iPhoneアプリにはこのアプリのように選択されている言語環境にあわせてローカライズ情報が準備されているものもありますので、他のアプリでも同じ方法が使える場合があります。ただし、アプリのプログラムが格納されている場所を直接操作しますので、誤って必要なファイルを削除したり、元のファイル名に戻せなくなる等で思わぬ不具合が発生する可能性がありますので試してみる場合は自己責任でお願いします。
