IRKitに向けてリモコンのボタンを押すだけで簡単に赤外線信号をキャプチャできるiPhoneアプリがありました。ただしXcode等の開発環境が必要になります。
@makoto_kw さんがIRKit iOS SDKでキャプチャアプリを作ってくださっています。詳細はこちらのブログをご確認ください。
公開されているソースをXcodeでビルドする必要があります。シミュレーターだとこんな感じになります。
環境準備とXcodeのビルド方法
環境準備としてXcodeとCocoaPodsが必要になります。XcodeはMac App Storeからインストール出来ます。
CocoaPodsは以下のサイトを参考にインストールしてください。既にrubyが入ってれば $ sudo gem install cocoapods とするだけです。
環境が整ったらTerminalから次のコマンドを順番に実行していきます。
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$ git clone https://github.com/makotokw/IRCapture.git $ cd IRCapture $ cp -p IRCapture/IRCaptureConfig.h.sample IRCapture/IRCaptureConfig.h $ pod install $ open IRCapture.xcworkspace |
つぎにIRKitのapikeyを取得します。hogehoge[AT]gmail.com
は自分のメールアドレスに置き換えてください。
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$ curl -i -d "email=hogehoge[AT]gmail.com" "https://api.getirkit.com/1/apps" HTTP/1.1 200 OK Server: ngx_openresty Date: Sun, 13 Apr 2014 07:05:54 GMT Content-Type: application/json; charset=utf-8 Content-Length: 92 Connection: keep-alive Access-Control-Allow-Origin: * Access-Control-Allow-Headers: X-Requested-With X-Content-Type-Options: nosniff {"message":"You will receive an email shortly, please click the URL in it to get an apikey"} |
指定した hogehoge[AT]gmail.com
にメールが届きます。記載されているURLをクリックすればapikeyが発行されます。このキーをIRCaptureConfig.h
の #{ fill in your apikey }
部分に置き換えます。
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// https://github.com/irkit/ios-sdk static NSString *kIRAppKey = @"#{ fill in your apikey }"; |
そしてXcodeでビルドします。iOS Developer Programに登録していれば実機でも動かすことができます。iPhone5での動作を確認しています。先日アップデートされたXcode5.1.1ではビルドしようとするとlibPods.aが見当たらないというエラーで通らなかったため5.1へダウングレードしました。
IRCaptureを使ってみる
起動するとWIFIネットワーク上にあるIRKitを自動的に接続しますので設定は不要。あとはIRKitに向けてリモコンのボタンを押すだけで自動で追加されてきます。@makoto_kw さんのブログでも触れられていますが謎の信号については、実機で試すとスリープ解除したときに拾って来ている様子。
信号はこんな感じで表示されます。send をタップするとIRKitへ送信することができます。
Terminalから取得するより断然カンタン。信号キャプチャ作業におすすめです。