Kindle Touchのソフトウェアバージョンが5.1へとアップデートされました(Kindle Touchが5.1へとバージョンアップして日本語を含む多言語翻訳機能等が追加に)が、その目玉機能の一つが多言語対応の翻訳機能です。
こちらの機能が本当に鳥肌ものです。翻訳できるのはKindle Storeで購入した書籍データだけではありませんし、また英語から他言語へという一方通行ではありません。
RSSフィードやPDFのデータについても翻訳できますし、また日本語から英語や中国語、フランス語をはじめとする16カ国語(翻訳元を除くと15カ国語)へとクロス対応しています。しかも3GタイプのKindle TouchであればWIFI環境のない外出先でも利用可能です。
Kindle Touchへ配信したデータを英日翻訳
範囲選択してTranslationを選択すると翻訳元の言語を自動的に検出しますので、翻訳結果の言語を選択します。
Kindle Touchに転送したデータを日本語から他言語へ翻訳
日本語を他の言語に翻訳することができます。翻訳精度は知見がないのでなんとも分かりませんが・・・
Kindle Touchへ保存したPDFを翻訳
PDFファイルの文字データを範囲選択すると同様に翻訳が可能になります。バージョン5.1から対応したランドスケープ(横向き)モードでパワーポイント等のスライドも見やすくなりました。
もちろん、英語のPDFデータ(例は”Apple Suppliers 2011″)から日本語への翻訳も可能です。
利用している翻訳サービス
マイクロソフトの検索エンジンBingの翻訳サービス(Bing Translator)を利用しているようです。
翻訳にはインターネット接続が必要
外部の翻訳サービスを利用しているためインターネット接続が必要です。Kindleの3G回線使用はKindle TouchからKindle StoreやDocument Service等のLibrary利用に限定されていますが、この翻訳機能は3G状態で利用可能でした。やはり速度が大幅に制限されているKindleの3Gでは翻訳にかかる速度はWIFIの方が早いようです。
辞書検索機能から翻訳機能へと
今のところ単語検索という機能は、Kindleに限らず電子書籍リーダーには一般的に備えているものですが、もしかして電子書籍で翻訳機能を取り込んだのはKindleが初でしょうか?正直、今の機械翻訳の精度・信頼度でこの機能を使うのか?という気持ちはありますが、「あったら便利そう!」という未来への夢を持てるような機能が導入されたことに興奮を覚えました。
いつの日かいろんな言語で書かれた書籍を同時翻訳して日本語で読み上げてくれる、なんていう日が来るのかもしれませんよね。
おそらく、米アマゾンは遠からずiPhoneやAndroidのKindleアプリにもこの機能を搭載するのでしょう。今頃、再ダウンロード期限が云々と言っている何周遅れか分からない国内勢はどうやって立ち向かっていくんでしょうね。