米AmazonはKindle Touch向けにバージョン5.1へのアップデートプログラムをリリースしました。5.0.4から5.1へのバージョンアップで多言語に対応した翻訳機能やキーボードが追加されたり、ディスプレーを横向きにするランドスケープモードが復活するなど数々の機能追加と改善が図られています。残念ながら画像ビュアーの機能は削られたままです。
アップデート方法
現在は公式ページからアップデートプログラムを手動でダウンロードして適用する方法のみ。今後数週間内にWIFI経由で配信する予定であると記載されていますので、急がない方はそのままでもいずれ自動でアップデートプログラムが適用されることになるはずです。
アップロードは公式サイトからダウンロードして、USB経由でKindle Touchへコピーして設定画面(Menu>Settings>Menu)から”Update Your Kindle”を選択して5分程度待つだけです。
シリアル経由で取得したアップデートのログです。興味ある方はどうぞ。
多言語サポート
メニュー言語が英語のみでしたが、今回の追加で英語(英国)、英語(米国)、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語となりました。メニューのみの対応ですからKindle Store内は英語のままですし、Text-To-Speech機能がその言語を話し始めるわけではありません。
設定画面も少し変更が加えられています。メニュー言語を変更するにはHOME画面の右上にあるMENUボタンからSettingsへ入り、2ページ目の設定メニューにあるLanguageを選択します。キーボードを変更する場合は、Keyboardsを選択します。
メニュー言語(左側)はひとつ選択してOKすると再起動してから適用されます。キーボード(右側)は全て選択することが可能で、切り替えはソフトウェアキーボードが表示された際にスペースキーの右側に地球儀アイコンが表示され、押すたびに次の言語へと切り替わっていきます。
予測変換入力
多言語サポートにあわせて予測変換機能も実装。英語だけではなく他の言語もサポートされています。入力を始めるとキーボードの上に表示され、1文字毎に予測結果が変化します。
画面を横向きに使うランドスケープモードへの切り替え
なぜかKindleデバイスのなかでKindle Touchだけが非対応でしたが、今回のアップデートで対応しました。サイズの大きいPDF等を閲覧する際にはランドスケープで閲覧すると見やすくなりますので海外では非常に要望が強い機能でした。
書籍データを開いた状態で右上のMENUからLandscape Modeを選択します。
横向きになります。元に戻すには横にした状態で画面右上のMENUからPortrait Modeをタップするだけです。
翻訳機能
これはまったく予想外のサプライズでした。「多対多」の翻訳機能です。書籍のほとんど英語しかないので翻訳対象を「多」として扱っていることが気になります。書籍も多言語化することへの布石でしょうか。
中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、デンマーク語、オランダ語、英語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語と実に16言語に対応しています。この機能はインターネット接続が必要になります。
適当に文章を範囲選択し、Moreを押し、Translationを選択します。
最初はFrom:英語⇔To:英語になっていますので、翻訳結果を日本語に変更してみます。
この程度の文章であれば瞬時に翻訳結果を返してくれます。精度は別として英和辞書程度には利用できるのかもしれません。
文章ではなく単語を選択してみました。自作の英辞郎データとの比較です。一目瞭然ですが、自作や購入していない方には使える機能かもしれません。
日本語フォントの適正化
Experimentalな機能ではありますが、Webブラウザで日本語が中華フォントになっていたものが適正化されています。
その他
その他、多くの改善や機能追加が盛り込まれています。詳しくは公式ページのリリースをご確認ください。
参考エントリ
「[UPDATE1]Kindle Touchが5.1へとバージョンアップして日本語を含む多言語翻訳機能等が追加に」への1件のフィードバック
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ふと気がついたらアップデートされていました。英和辞書もiPad版にはあるんだからさっさと載せてくれればいいのに…