スポーツ雑誌の『Number』の5月15日号でアイルトン・セナの没後20年を特集しています。
あの悪夢のような週末から早いもので20年。享年34歳。若過ぎる。しかしその成し遂げた偉業。彼は生き急いでしまったのか。
F1参戦2年目のポルトガルGP。初めてのポールポジション。そして雨の中の決勝レース、レインタイヤで水しぶきを上げながら圧倒的な速さで初勝利。
ロータスへエンジンを供給するホンダとF1フル参戦を初めて果たした日本人ドライバー中島悟との出会い。そしてフジTVが全戦を地上波で放送開始したことで日本人と彼の距離はグッと近くなりました。
一番好きなクルマは?と聞かれたらこの1台かも。MP4/5BモナコGP仕様。
バットマン・ディフューザーのインパクトは今でも忘れることが出来ません。
92年にホンダがF1を去り、非力なフォードV8エンジンで5勝を挙げます。最終戦のオーストラリアGPは最後の優勝に。表彰台では引退レースとなったアラン・プロストと和解の握手が印象的でした。
本当に20年も経ってしまったのでしょうか・・・いろんなレースの思い出が昨日のことのように蘇ってきます。いろいろ読み漁った自分にとっては、新しい事実というのはなかなか出てきませんが、当時、彼に接したライバル、同僚、友人、家族が20年を経てあらためて語り、「アイルトン・セナとは何だったのか」を考える時、色褪せない彼の思い出に浸りながら、時間の経過とともにまた新しい彼に出会えるのです。