[UPDATE1]Kindle 2.5.3 で日本語ハックが復活

Kindleの2.5.2(タイトルは2.5.3となっているがこれは誤りではない)へのバージョンアップにより書籍データをフォルダ管理したり、Twitter/Facebookとの連携、パスワードロックなど様々な機能が追加された。とはいえ、やはり日本で使用するにあたっては日本語表示が欲しい。というわけで、日本語フォントハックしたのでKindle2.3.4からKindle2.5.3へのアップデートとanti-bunchin、日本語フォントハックまでの備忘録。

注意喚起情報:文鎮化リスクは自己責任、シリアル接続環境推奨

Kindle2.5.3へアップデートした状態

2010-06-19 11.07.00

Kindle2.5.3をフォントハックした状態

2010-06-19 13.56.16

まず、Kindle2.3.4に施したハックを全てアンインストールしておく必要がある。導入していたフォントハックにはOTA経由でダウンロードされたアップデータの自動インストールを阻止するスクリプトが入っていた。他のハックが残った状態でOTA2.5.2アップデータが適用された場合、どういう影響があるのかわからないため、フォントハックを最後にした方が良い。次の順でアンインストールした。

update_uninstall_sudoku_k2i.bin
update_uninstall_qt_k2i.bin
update_news_auto_downloader_uninstall-k2i_0.3.bin
update_uninstall_usbnetwork-k2i.bin
update_anti_bunchin_uninstall-k2i.bin
update_ufssh_yt_uninstall-k2i.bin

フォントハックをアンインストールしてもUSBストレージの/mnt/us/system/fontsディレクトリ残っているが最終的にフォントハックで上書きされてしまうためあとで戻せるように母艦にバックアップしておく。

OTAアップデータは一向に落ちてこないので手動で2.5.2アップデータを適用することにした。Kindle Software Update Version 2.5 から手動でダウンロードして適用する。ここでダウンロードできるのはKindle Software Version2.5.2のアップデータである。実はこの後にVersion2.5.3も存在するため、Version2.5.2の状態でフォントハックするとどういう影響があるのかは不明である。

運良くKindle2.5.2にバージョンアップしたあとにOTA2.5.3が落ちてきてKindle2.5.3になっていた。2.5.3アップデータは公開されていないようなのでOTA配信を待つしかないと思われる。

Twitterでお世話になっている @ichinomoto さんがホームページで公開されている anti-bunchin と日本語フォントハック を導入した。現在は直接ハックをあてるのではなく、下準備としてKindleをjailbreakする必要があるとのこと。

まず、KindleをJailbreakする。2.5-jailbreak.zip をダウンロードしてZIP解凍後に update_jailbreak_k3i_install.bin を母艦経由でKindleのUSBストレージ(/mnt/us/)にコピーする。母艦との接続を解除しKindle側でSettings画面からメニューの”Restart”を選択する(通常のアップデータの適用は”Update Your Kindle”だがこの作業ではこのメニューが非活性化の状態でクリックできない)。

—Updated on June 19, 2010
どうやら私がJailbreakするためのアップデータを誤ってDXi用のものを適用してしまったようです。今のところ問題出ていませんが、Kindle2(Global Wireless)用は”update_jailbreak_k2i_install.bin”が正しいものです。これだとメニューには”Update Your Kindle”が活性化されクリックできる状態になります。

Jailbreakするとエラーが出るが問題ない

2010-06-19 13.07.25

インストラクションのとおりUpdateが失敗したというメッセージが出るが、落ち着いてKindleのキーボードの”R”を押すと正常に再起動する。

あとは @ichinomoto さんのホームページからアップデータをダウンロードしてひとつづつ適用してやるだけ。自分の好みのフォントがある場合は、フォントハックが完了した後に /mnt/us/system/fonts のディレクトリにコピーしてやる。ここでフォント名を間違ってしまうとノーマルブートしなくなるので注意。そのときは、anti-bunchin が発動してUSBネットワーク接続できる状態になるので母艦側のTerminal経由で修正すればよい。

@ichinomoto さんのフォントハックを適用したところ

2010-06-19 13.47.38

動作確認で anti-bunchin のUSBネットワーク接続機能を試してみた。ANTI_BUNCHIN_ENABLEというファイルをUSBストレージに置いてSettings画面のメニューからRestartすると、Kindle側は接続待機状態で起動するので母艦側のTerminalで”% telnet 192.168.2.2″として接続してやる。問題なく接続可能だった。

これでKindle2.3.4で出来ていた日本語表示が復活した。青空文庫はもちろん、日本語PDFやKindlefeeder.comで配信するRSSニュースも読むことが可能になった。素晴らしいハックを提供してくださった @ichinomoto さんに感謝、感謝です。

anti-bunchin を起動させたところ(1分経過あたりが見頃)