[UPDATE1]Kindle3の自作シリアル接続アダプタを作ってみた

Kindle3のシリアル接続は既に端子が発見されていました。rootで入る方法があるようですが、わたしにとっては非常に敷居の高いややこしい方法としてMobileReadのフォーラムで紹介されていました(シリアル接続からubootで入りメモリの0x84000000エリアにブートイメージをアップロードする方法)。その前にシリアル接続を簡単にする自作アダプタができたので作り方を備忘録的にまとめました。

注意喚起情報
メーカ保証対象外となるリスクがあるほか、故障の原因となる可能性があります。

シリアル接続アダプタの作り方
Kindle3 WIFI版を分解の巻のとおり、シリアル接続用の端子はライト付カバーの給電コネクター部分にありますので、Kindle2と違って外部から接続端子にアクセスすることができます。この場所に挿し込むアダプタを作ります。


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材料は次のとおりです。
・エクステンション基板ICB-072(サンハヤト、1.25mmピッチ)
・SIMカードホルダー(SIMカード取り外し後のもの)
・リード線
・両面テープ


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エクステンション基板は秋葉原の千石電商にて770円(税込み)で購入しました(作業した結果1.27mmピッチの方がフィットするような気がします)。接続端子4本のうちシリアル接続は3本ですから、3本分だけ切り取ります。穴の方にリード線を半田付けします(我ながら仕上げがキタナイ(涙))。

これをサポートするための台座としてSIMカードホルダーをハサミで切り抜きます。厚さが0.6mmでちょうどよく強度と加工しやすさからこれを使いました。プラ板は手元に0.5mmのものがありましたが、差し込んでも緩んでしまいバネ板にうまく当たらず接触が悪くなりましたので却下しました。

台座にエクステンション基板を接着する前にKindle3本体左下のライト付きカバーの給電コネクタの穴に出し入れしながらフィット感を確認します。同時にUSBシリアル変換モジュールに接続して、エクステンション基板がそれぞれKindle3側のTX/RX/GND端子にうまく当たって認識しているかも確認します。

問題ないようであれば両面テープで台座とエクステンション基板を接着します。接着剤を使用してもよいと思いますが、あまり厚みが出てしまうと挿し込んだ時に窮屈になってしまいますので注意してください。


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絶縁処理をしようとテープを一旦巻いたのですが、窮屈すぎて外してしまいました。これから自作される方はその辺も踏まえて台座の厚さや幅を考えていただいたほうが良いと思います。

Updated on October 17, 2010 —
その後、改良版を作成していますので追記いたしました。アダプタの形状を差込口の幅にあわせていましたが、Kindle側の端子とアダプタ側端子の接触を安定させるためにT字型としました。

Kindle3側のシリアル端子のピッチとアダプタ側のエクステンション基板のピッチが微妙にあわないので、ちょっと斜めに入ったりするだけで接触できなかったり、本体を持ち上げた拍子にズレてしまい接続が途切れる場合があり不安定でした。これをT字型にすることで非常に安定するようになりました。さらに、エクステンション基板の絶縁と固定・強度補強を兼ねて絶縁テープを施しています。


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Update Information—
[2010年10月17日]改良版の追記