iPhone3GSでAT&T micro SIMを使ったモバイルデータ通信ができた

iPad WIFI+3G US版で提供されているAT&TのiPad Planに使用されているmicro SIM。これをSIMアンロックしたiPhone3GSでも使用することができた。iPadに加えて他のモバイル機器で利用可能であれば出張や旅行等で米国で利用したいユーザにとって大きな魅力になるのではないだろうか。

日本国内からのアクティベーション方法と利用可能な接続プランは”iPad 3G US版のAT&T micro SIMをアクティベーションする”のエントリにまとめたとおりだが、あくまで米国内で使用することがメインになる。日本国内からは国際ローミングを使用するため非常に割高なので使用に耐えないだろう。

注意喚起
このような利用方法はメーカー、キャリアとも保証しておらず、またiPhone3GSについてはJailbreakが必要になるため文鎮化するリスクもある。当方も一切関知しないので自己責任でどうぞ。

iPhone3GSでAT&T micro SIMを使う
普通のiPhoneはSIMロックが施されており、SIMロックフリー版でなければ特定キャリア(日本ではソフトバンク)以外のSIMカードを入れても認識してくれない。これをアンロックする必要があり、Jailbreak(脱獄)が前提となる。なおOSバージョンやBasebandによってはJailbreakやアンロックできない可能性があるので注意のこと(やり方はググるとたくさん出てくる)。

1. JailbreakされたiPhoneにCydiaから”blacksn0w RC2 Final”をインストールする。
2. APN設定を変更する。APN名をiPad側の設定と同じ”broadband”にするだけ。

iPad側の設定画面から確認できる
iPad-setting-apn

iPhoneはOS3.0以降、ユーザ側でのAPN編集は不可。これを可能にする方法が幾つかあるが、今回”ANP Changer”というサービスを利用してみた。iPhoneのMobileSafariから http://www.unlockit.co.nz にアクセスし、カスタムプロファイルを作りインストールまでガイドしてくれる。アクセスしたら、”Continue”をタップし、”Custom APN”を選択する。ここでAPNに”broadband”とし、ユーザ名やパスワードはブランクのままにして”Create Profile”で実行。インストール確認画面に遷移するのでそのままインストールを選択する。削除する場合は、設定>一般>プロファイルから削除可能。

MobileSafariからAPN Changerでプロファイルを作るところ
iPhone-create-profile

3. micro SIMをアダプタにセットしてiPhoneのSIMトレイに載せて挿し込む。

(左)micro SIM (右)通常のSIM
att-microSIM

micro SIMを通常SIMと同じ大きさにガイドするためのアダプタ
microSIM-adaptor

4. 設定>一般>ネットワークからデータローミングをオンにする。

iPhone-setting-general

バージョンが3.1.3になっているのはFakeアプリを使用しているため。blacksn0wがOS3.1.3/Baseband05.12.01に対応しているかは不明。国際ローミングはドコモかソフトバンクの電波を掴むが、キャリア名はAT&Tとなっている。Speedtestアプリで実験したところ下り750K、上り250K程度だった。

動作環境
 iPhone3GS OS3.1.2(旧ROM) / Fake3.1.3 / Baseband05.11.07