6月23日の発売日にゲットしたSamsung Galaxy SIIのレビューですが、詳細なスペックや機能のレビューは他で紹介されているとおもいますので、特にiPhoneユーザから見て、気に入った点や改善して欲しいなぁと思った点を中心にレビューします。iPhone4は1年前の機種であることを念頭に置いて、次世代iPhone4S(またはiPhone5)への期待を込めています。

Front Panel

ドコモという意味

日本通信からのMNPで購入しました。日本通信はいわゆる2年縛りの解約ペナルティがない分、割引サービスやその他のサービスが一切ありませんから、通話料が意外にかさむことがわかりました。料金プランはわかりやすい一方でそうした物足りなさを感じることもあります。

ドコモの意味としては、やはり海外版Android端末にはないFOMAプラスエリア対応であること。それからEvernoteのプレミア会員が1年間無料だったり、最近増えてきたAndroid向けのウィルス対策として「ドコモあんしんスキャン」が無料という総合キャリアならではのサービスを享受できることがあげられると思います。

docomo virus scan - free

大きいが軽い

デュアルコアやメモリ、ディスプレイ、フルHD動画録画、バッテリ駆動時間など現時点のスペックとしては他機種と比べても申し分ない水準でしょう。ボディもトップレベルの大きさです。しかし、大きさの割に、その薄さと軽さは驚異的です。

Body size

DesireS-GalaxyS2-iPhone4

iPhone4が137gに対して、Galaxy S2は120gです。厚さはiPhone4の9.3mmに対して、Galaxy S2が8.9mmです。iPhone4のようなグラストップの美しさと比べると、安っぽくみえてしまうGalaxyS2ですが、持ちやすさという点では、GalaxyS2はiPhone4のようにゴツゴツ角張っていませんし、薄くて軽いのでとても持ちやすいです。

カーソル移動が快適過ぎる

これはGalaxy S2に限ったことではないのかもしれません。iPhone4で文章を書いている時や、文章をコピー&ペーストするときにカーソル移動が思うようにいかずにイライラすることはありませんか?Androidの場合、「|」の下にインジケーターが付いているので押さえる場所の狙いが付けやすいですし、カーソル移動を止めた場所でメニューが展開します。

さらにAndroidの魅力のうちのひとつがIMEアプリをユーザが自由に切り替えられること。ATOK製品版を使っていますがiPhone4にはないカーソルキーがあります。カーソルの微調整はこれでらくらくです。さらに、ATOKだと「←」や「→」を押さえながら上下左右に指をずらすとその方向にカーソルが移動してくれます。これは超絶便利です。

cut, copy, paste

ロック画面やホーム画面にウィジェットを自由に配置

これもAndroidとしては月並みな機能なのですが、特にロック画面にいろいろな情報を表示できるExecutive Assistantというアプリは便利です。ウィジットの他にアプリへのショートカットも配置できます。

Executive Assistance

Executive Assistant + – Android MarketYour info. Your way. Your Executive Assistant. Executive Assistant provides an all-in-one interface for quickly reviewing your: + Email: any combination of GMail, Go…

Notification Barが素敵です

これもAndroidでは常識なのですがこれはやっぱり快適です。メールやSNS新着、電話着信、アプリの自動更新情報など様々な情報が通知されるだけでなく、WIFIやGPS、Bluetooth等をトグルでon/offの切り替えがカンタンにできます。iPhoneではWWDCで発表になったiOS5の目玉のひとつでした。

Android Notification Bar

カメラはキレイだけどちょい残念な部分も

サンプルを少し。iPhone4の青カビ現象を承知していましたが、Galaxy S2では赤カビのようです。ネット上でも多数報告されていることから個体の問題でもないようです。屋内で背景が白だと中心部分がほんのり赤くなります。こういうシチュエーションでの撮影機会が殆ど無いので個人的には実害はほとんどないかなと思っています。

800万画素
800MP camera

フルHD動画撮影

赤カビ現象が出た写真
中心が赤く

フォントがかなり残念です

Android OSにはCVJKフォントしかないため、日本がキレイに表示できません。さすがに国内版のためDroidSansJapanese.ttfは入っているものの、iOSに比べると。。。Twitterのタイムラインに出てくる顔文字も結構化けてますし、unicodeの絵文字もありません。

まとめ

タッチパネルの特許の問題はさておき、iPhoneに優位性があったタッチパネルの操作感の心地良さがAndroidにも備わってきたように感じます。昨年までのAndroid端末はタッチが微妙にずれたり、動作のモッサリ感があったのですが、今年発売の機種は全体的に軽快ですし、そういう機種の中でGalaxy SIIは最上位にありますからよりサクサクに動作する快適性を提供してくれています。

iPhone3G、iPhone3GS、iPhone4とほぼ3年間はiPhoneを使い続けていましたが、この2週間ほとんどiPhoneを触ることはありませんでした。そもそもGalaxy S2がiPhoneのパクリだからという指摘を受けそうですけど。いずれにしろ、本格的にAndroidを使い倒してみようかなと本気で思えるような端末に感じました。これからのAndroidワールドでどんな発見があるのか楽しみです。