iPhone4のホームボタンの効きが悪くなったと感じたことはないでしょうか?アプリを切り替えようとホームボタンをダブルタップしたつもりが、アプリが終了したり、ホーム画面やSpotlightへ移動してしまったりとイライラ。ちょっと前のデコピン方式、そして無水エタノール方式(効果は疑問視されています)等が話題になっていますが、一番確実なのは分解して掃除してみる!ということで挑戦してみました。
実は iPhone4ホワイトと職人とわたし のとおりホワイトiPhone4が公式リリースされる前にカスタムホワイト化していましたので、分解ついでにブラックに戻すことにしました。その過程とホームボタンの汚れ具合、アンテナが立たずに焦った話です。分解すると保証対象外になりますので自己責任でお願いします。
分解についてはiFixitのサイトを参考にしましたが、慣れないとやはり大変です。分解だけでなく、元に戻すための組み立ても必要ですから次の点に注意しました(職人作業の見よう見真似を取り入れて)。
- ネジを落として飛散するのを防止するためにタオルの上で作業します。
- CDケースを開けて両面テープを使ってネジとパーツの位置関係を再現しやすいように固定しておきます。CDケースなら休憩時に閉じておくこともできますので便利でした。
- 位置関係を再現しやすいようにデジカメで撮影しながら作業しました。
iPhone 4 AT&T Repair Manual – iFixit
発売直後に分解レポートを公表する老舗サイト(英語)。綺麗な写真とステップ・バイ・ステップのインストラクション付きで解説されています。
デジカメでネジとパーツの場所を撮影しながら慎重に作業します。やっとの思いでフロントパネルを取り外すところまでたどり着きました。
ホームボタンは裏にスイッチが糊でついているのでそっと外します。案の定、周囲にホコリがたまっていました。拡大して撮影してみましたところ(ちょっとキモイ)。
最後にちょっと焦った話を。組み立て終わって電源ONして起動するか確認します。ドキドキの瞬間です。起動しました、音も出ます、カメラ・フロントカメラも動作します、バイブも問題なさそうです。ホームボタンの効き具合が奇跡的な復活!よかった〜、と安心したのも束の間。SIMカードを入れてもアンテナが立たないではありませんか!
もう一度バラす覚悟を決めてバックパネルを外します。一番下にあるスピーカー・アンテナのモジュールをロジックボードに接続するコードの接続プラグが緩んでいました。しっかりと、でも慎重に入れて組み立て直し、祈りながらパワーボタンを押し込みます。
問題なくアンテナも立ち通話もできました。そして、なんとカスタムホワイト以降機能しなかった近接センサーが効くようになりました。いろいろと予期せぬことが起こった分解作業で大変でしたが、より深くiPhoneを好きになれたような気がします。今秋と噂される次世代iPhoneが楽しみです。