Kindle3にEarly Preview版のSoftware Version3.1の配信が開始されましたので早速ダウンロードしてアップデートしました。Twitter上では「気がついたらアップデートしていた」というツイートも見受けられたのでOTA配信も開始されている可能性があります。
Amazonのリリースによれば、今回の主なアップデートは以下のような内容を含んでいます。
- Public Note
- Real Page Number(1,2ヶ月後)
- Before You Go
- New Newspaper and Magazine Layout
この辺の詳しい説明はじっくりKimdle3を使い込んでいる方にお任せするとして、わたしはJailbreakでハックしているKindle3WIFIの3.1へのアップデートについて情報共有させていただきます。
ここから先はKindleを普通に使っている方の参考にはなりません。
注意喚起情報
JailBreakハックしてシリアル接続できない方は、今回のアップデートを見送った方が無難のように思います。海外のKindle Forumサイトではアップデートはできたがアンインストールできないなどの事象が報告されていますし、他にどの様な影響があるか不明です。リスクについて理解されている方のみ読み進めてください。
Kindle Jailbreak(Hack)の注意点に関する個人的メモ(未定稿)
アップデート前のわたしのKindle3の状態
今回アップデートしたのはKindle3WIFIのソフトウェアバージョン3.0.3です。JailBreakハックのうえusbnetworkのアップデータを適用していました。また、多看(Duokan)をインストールしている状態です。あとは、シリアル接続によりTerminal経由で直接、”/opt/amazon/screen_saver/600×800/”にあるスクリーンセーバー画像を自分で用意した画像に差し替えていました。
アップデートの失敗
WIFI版専用アップデータをダウンロードし、Kindle3のUSBストレージにコピー。KindleからSettings>Update Your Kindleを実行します。今回のアップデートは2回に分けて適用されますが、”stage 1 of 2″で失敗してしまいました。レンガになることなく、3.0.3のままで通常起動はしますので、3.1にアップデートできない状態です。
アップデートで失敗する原因
通常のKindleとの相違点をひとつづつ取り除きながら、Update Your Kindleを繰り返します。まずDuokanを外しても症状は変わらず。次にusbnetworkハックをアンインストールしても同じく失敗しました。シリアル接続してアップデートのログをとっていましたので、確認したところ(最初からログで原因を分析すればよかったのですが面倒なので想像の範囲で原因を推測していました)どうやら適用したハックが原因ではなかったようです。
ログを見ると必ずつぎの部分で失敗し、その後、通常の3.0.3のブートが開始されています。
ota_install: I def:patch:patchinfo=”/opt/amazon/screen_saver/600×800/23_feedback_600.gif”:patching file
bspatch: /opt/amazon/screen_saver/600×800/23_feedback_600.gif: No such file or directory
ota_install: C def:patch:patchinfo=”/opt/amazon/screen_saver/600×800/23_feedback_600.gif”:patch failure
system: E otaup:def:image update failed
webupdate: I def:webupdate::attempting to remove update file : update-06-536720111-558700031.bin
webupdate: C def:webupdate::failed to apply update : update-06-536720111-558700031.bin
つまり、Terminalから直接スクリーンセーバーの画像を差し替えていたことが原因でした。シリアル接続経由でオリジナルのスクリーンセーバーの画像を全て戻して再度実行したところうまくいきました。ログを確認するとこの画像のみの差し替えパッチなので全てを戻さなくても正常に完了したと思います。
アップデートが完了すると、Settings画面から右下のバージョンが”3.1(558700031)”となっていることが確認できます。最後にはJailBreakハックだけ適用した状態でアップデートが完了したことになりましたが、レンガになることなく成功しました。
今回、原因となった画像はKindle Software Version3.0.3から若干変更が加えられていました。Kindle3はWIFI版、3G-US版、3G-UK版と3種類ありますが、この画像にはユーザからのフィードバック送信先としてメールアドレスが記載されています。従来は一つのアドレスでしたが、Version3.1からはUKカスタマー専用のメールアドレスが設置されたようで、この影響で書き換えるべきファイルが見当たらずエラーになっていたということになります。
これは完全に推測になりますが、おそらく多看(Duokan)やusbnetworkが入った状態でも3.1にはあげること自体はできた可能性が高いです。最初からログを見てれば、いきなりDuokanやusbnetworkに手をつけることもなかったはずですが・・・無論、その後どのような不具合が生じるのかはわかりません。
今後、Kindle Software Version 3.1のレビューやJailBreak適合状況など確認していきたいと思います。
「JailBreak済みKindle3WIFI版のソフトウェアを3.1にアップデートしてみた」への4件のフィードバック
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はじめまして、大変に参考になりました。 ありがとうございます。 Kindle 3 3G
を持っていますが、2/23現在でまだOTAされていないようです。 Jailbreakして、
Screensave hackを入れている状態です。 ファームは3.0.2となっています。
あまり知識が無いので、unjailbreakしておいたほうが無難なのでしょうか??
7942さま、コメントありがとうございます。
当方ではScreensaver Hackを使用していないので影響の有無をお応えするのは難しいのですが、専用アップデータを使ってすべてアンインストールしておいた方がいいと思います。また、シリアル接続やusbnetworkハックを利用してTerminal経由で変更を加えている場合は元に戻しておくべきです。
昨日、Amazonから登録アドレスにソフトウェアアップデートの案内メールが送信されていましたので、まもなくOTA配信されるはずです。アンインストールがまだでしたら、まずはKindleは”Turn Wireless Off”にしておくことをお勧めします。
あとはスーパーハッカーが3.1用アップデータを作ってくれるのを待つしかないかと。
アドバイスを本当にありがとうございます。 参考にさせていただきます。
ところで、すでに3.1対応のJailbreakが出ているようです。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=122519
世の中、すごい方がいるものですね。
7942さま、情報ありがとうございます。
昨日リリースされたばかりのようです。無事にJailBreakハックできましたので取り急ぎ別のエントリに経過報告させていただきます。