[2014年1月14日追記]iProtectは追記時点でiOS7に対応しておりませんのでご注意ください。
iPhoneて日本のフィーチャーフォンでは当たり前の各機能にロックをかけるという発想がないようです。いわゆるガラケーから乗り換える際に違和感を覚える点のひとつではないでしょうか。わたし自身iPhoneを使い始めてた当時はガラケーのあたり前である各種ロック機能がないため、メールやドキュメントなどより多くの情報を蓄積するデバイスとしては不安な要素でした。そんな不安を解消するためのJBアプリがiProtectです。またMultiIconMoverとIconoclasmでカスタマイズしたところあわせ技で文鎮化しかけましたのでその解消方法を備忘録として付記しました。
注意喚起情報
JailBreakされたiPhone/iPad/iPod touchはメーカー保証対象外となるため動作不良や故障に陥ってもサポートを受けることができません。万一の際には保証期間内であっても有償となってしまいます。また、JailBreakはアップル社のセキュアな環境を無効化することになるため、外部からの侵入によってウィルスに感染し動作が不安定になったり、個人情報等が流出してしまう可能性(危険)を伴うものです。これらのリスクを理解出来ない、または自ら当該リスクに対処することができない場合はJailBreakしないようにしてください。
JailBreakとその危険性についてはこちらのサイトで詳細に説明されていますので是非確認してください。
をぢの日記【iPhone_JB】Jailbreakによるリスクと問題について
メイン機はiPhoneだがFelicaの便利さから離脱できずにドコモと2台持ち。ガラケーの各種ロック機能と比較すると個別のアプリや情報を第三者から保護する機能が貧弱なiPhoneという印象があります。(すでに解約済みですがこのエントリを書いた当初)使用しているdocomo F-01Aは指紋認証で開閉ロックからダイヤル発信、Felica制限をはじめ、プライバシーモードを備え過剰なほどまでにセキュリティ設定が可能でした。一方、iPhoneはロック解除する際のパスコードロックしかありません。
いままで使用していたガラケーより画面を見る機会が増えたiPhoneですからロック解除する都度パスワード入力なんて面倒です。せめてアプリごとにロックしたい。それを可能にするのがiProtectというアプリです。Cydia StoreからUSD8.99で購入できます。10日間のトライアル期間はありますが、正式版の一部機能が制限されます。
※LockdownというCydiaアプリ(無料)も使ったことはありましたがヤメタ理由は忘れました。
iProtectとは?
アプリごとに起動時にパスワードを求めるように設定が可能。その他、アプリの削除やアイコンの配置変更を制限したり、SIMカードを制限することが可能。起動時パスワードは標準パスコードロックと違って数字4桁以上の設定が可能。うっかり忘れてもパスワードリマインダ機能(英数可)を実装しているので初期化できる。
設定は非常にシンプル。iProtectの初回起動時にパスワードとパスワードリマインダを設定後、Enabledをオンに設定し、”Locking Applications”でロックしたいアプリを選択するだけ。
Locking Applications
ロックしたいアプリを設定する。/Applicationsと/var/mobile/Applicationsディレクトリにあるアプリが一覧で表示されるのでそれをタップして設定・解除する。Categoriesで作ったカテゴリのアイコンも指定可能だが、パスワード入力まではできるが、開いたカテゴリがすぐに閉じてしまうのでいまいち期待した動作はしないようだ。
Password Management
起動時パスワードとパスワードリマインダの設定・変更。
Disable Icon Moving
SpringBoardでアイコン長押しするとプルプル震え、アイコンのドラッグで配置変更が可能になる標準機能を無効化。左右にフリックしてもSpringBoardの移動もできなくなる。
Disable App Deletion
/var/mobile/Applicationsディレクトリにあるアプリ削除機能を無効化。JBアプリを同様に削除することを可能にするCyDeleteも同じように無効化する。
Disable Home 2x Tap
ホームボタンの2度押しの無効化。
Disable Search Result
Spotlightで検索結果を非常時にする。例えば、連絡先やメールをiProtectで起動ロックを設定していても、Spotlightで検索すると中身が見えてしまう。これを回避する機能。
SIM Card Lock
“Enable SIM Card Lock”をONにすると、SIMカードが抜かれた状態や違うSIMカードが挿入された状態では全アプリにロックが掛けられる状態になり、起動するにはパスワードの入力が必要になる。”Send Silent SMS”という機能もあるがこれがちょっと不明。多分SIMが抜き取られたときのSMS転送設定だと思う。
iProtectのDisable Icon Moving、MultiIconMover、Iconoclasmで何が起こったか?
複数のアイコンの配置を変更するMultiIconMoverというtweakがある。プルプル状態で複数のアイコンをタップ(選択すると右下にチェックマークが付く)して、まとめて別のホームスクリーンに移動(決定はHOMEボタン)させることができる。
これをiProtectのDisable Icon MovingをONの状態でやったところハマった。IconoclasmはSpringBoardのアイコンを自由に配置できるtweak。これを入れていたためMultiIconMoverでおかしくなった並びのママで保存されてしまった。この後、動作が異様に重くなった。SafeModeに行くわけでもなく、再起動も可能なのだが、SBSettingsを出そうとステータスバーをスリスリしても下にスライドして出てくるのに20秒くらいかかるありさま。IconoclasmをOFFにすると解消し、ONにするとまたダメ。Iconclasmまで特定できたが、アンインストールしてインストールし直しても問題が解消されない。
原因はcom.apple.springboard.plistにあった。このファイルにIconoclasmのセクションがありこのtweakをONにした時のアイコンの並び順が記録されている。ただIconoclasmをアンインストールしても残ってしまうようなのでテキストエディタで編集して戻してやらなければならなかった。なんとかもとに戻せてよかったけど。心臓にワルイなー。
動作環境
iPhone3GS32GB 対策前ROM OS3.1.2JB/Blackra1n
iPhone4/iOS4.21 redsn0w0.96b4 (tethered)Update Information—
[UPDATE1]iPhone4での動作確認を追記。動画もアップ。
[UPDATE2 2011/2/12]Lockdown Proエントリの追加。
[2014年1月14日追記]iOS7には非対応
iOS7ではコメントでいただいたとおりキーボードや入力ボックスも表示されずパスワード入力を受け付けません。このままではキャンセルもできない状態のため、電源ボタンとホームボタンを同時に長押しして強制リセットするしかありません。再起動後にCydiaからiProtectをアンインストールしてください。
いまのところiProtectはiOS7非対応のためLockdown Pro等をインストールした方がよいでしょう。
「アプリごとにロックをかけるiProtect【要JB】」への5件のフィードバック
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どぅも
すばらしい情報をありがとうございます。
このアプリを俺も試して見たんですが
一番肝心なビデオ、ピクチャ、ミュージックのアイコンにパスワードがかからなかったんですがこれは仕様ですか?
それとも俺の設定が間違ってるんでしょうかね?
phoenixさん
コメントありがとうございました。レジストしないとダメなのではないかと思います。レジスト済みのiPhoneでは問題なくロックできました。
返答ありがとうございます
レジストをインストールしようとしたら
途中でエラーで無理でした。
今後何とか試行錯誤してみます。
なんか、ロック画面のところで iprotect と表示されて
動かないんですが、どうすればいいですか?
情報提供ありがとうございました。上記に追記いたしました。確認したところ強制リセットするしかなさそうです。iOS7には非対応のためアンインストールのうえ、必要であればLockdown Pro等のiOS7対応済みの他のTweakを使用してください。